15分区切りの勉強なら誰でもできる
3日坊主。これは私のためにある言葉です。
実際には3日持てばいいほうで、過去を振り返っても、何か始めて1日で辞めることが大半でした。
ピアノ、プログラミング、コンピューターグラフィック、イラスト、写真、法律、数学(?)、ボーカリスト(!?)、小説家(笑)、漫画家(笑)、ボクサー(笑)…
それなりに決意したうえで始めてみたことも、大半が3日以内で終わりました。
なぜでしょうか。それは「飽きる」からです。
極めてもいないどころか始めたばかりなのに飽きるなど言語道断ですが、本当に飽きたので仕方ありません。
しかし、飽きることはそんなに特殊なことでしょうか。私は、人は基本的に飽きやすいものだと思っています。その前提で、何とか自分が継続できることを生涯かけて探し続けることが大事だと思っています。
勉強は基本的に最初はつまらないし、間違いなく飽きるものです。特に仕事や自分の生活にダイレクトに活かせないうちはつまらないです。
しかし、15分だけならどうでしょう。毎日15分であれば、どんなに飽きやすくてもさすがにできるのではないでしょうか。
心を鬼にして(?)言いますが、社会人であれば、最低毎日15分は勉強すべきです。
15分は、意外と長いです。後に触れますが、私は自分が15分で何ができるか統計をとっています(統計を取ることが非常に大事です)。
私の場合、
15分あれば「NHK実践ビジネス英語」の2回分を英訳できます。
15分あれば会計学のテキストが15ページ読めます。
15分あれば監査論のテキストが10ページ読めます。
15分あれば税法のテキストが12ページ読めます。
これらをもし毎日15分やった場合、年換算すると以下になります。
「NHKビジネス英会話」であれば720回分できます(6年分の分量です)
会計学であれば5,400ページ読めます。私が持っているテキストは700ページあるので、年8週できます。
監査論であれば3,600ページ読めます。私が持っているテキストは360ページあるので、年10週できます。
税法であれば1,200ページ読めます。私が持っているテキストは1,300ページあるので、年1週できるかできないか、というところです。
(これらのデータは公認会計士修了考査試験用TACテキスト学習時間の統計を取ったものです)
もちろん上記の進捗は基礎知識があって、かつかなり慣れている場合です。しかし15分は本当に馬鹿にできない時間です。
まずは毎日15分からやることをおすすめします。
慣れてきたら、思い切って1日30分、さらに1時間と伸ばしていきましょう。
その際も15分ごとに科目やジャンルを変えることをお勧めします。
1日45分勉強できる場合、公認会計士試験の例でいえば
15分:財務会計論、15分:管理会計論、15分:監査論
といった具合です。これで飽きが来ることはまずありません
資格試験の場合、予備校のスケジュールは無視してもよいです。それよりも学習を継続することが大事です(もちろん最終的に消化する必要はありますが)。
時間がない場合も、何とか最低15分は勉強してください。
「15分」に区切るメリットを記してみます。
・達成が容易。集中力のなさは日本トップクラスの私も、毎日最低15分ならなんとか継続できた。15分を最低単位とすることで、15分で勉強やめたとしても罪悪感がない
・仮に1時間勉強できた場合、4ジャンルを学習できる。4ジャンルも勉強すれば飽きることがほとんどない
・15分は短いようで意外と長い。前回の復習3分、本日の勉強10分、本日の復習2分、といったさらなる細分化が可能
・ちょうど気分が乗ってきたところで終わることが多い。これが明日も勉強する動機となる。よく言われるように、1日集中して長時間勉強するより、毎日少しずつ勉強したほうが知識が定着しやすい
ポイントは、「疲れない」「飽きない」「モチベーションを保てる」ということになります。
社会人が勉強をするにあたり、これは非常に重要です。仕事の疲れによる心身へのインパクトは想像以上です。そこで自分にいきなり膨大なノルマを課すよりも、細分化することで達成を容易にすることができるのです。
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