おもしろすぎるリスニング教材!-社会人のビジネス英語勉強法6 リスニング2- 

リスニング1からのつづきです!

リスニングのおすすめ教材として

・初~中級者:NHKテキスト 実践ビジネス英語(月刊)

・上級者:アルク出版 ハリウッドスターの英語シリーズ、ロックスターの英語 等のネイティブスピーカー同士による対談・インタビュー形式

を挙げました。

これらをお勧めする理由は、「面白いから」の一言に尽きます。内容に触れておきます。

「NHKテキスト 実践ビジネス英語」はその筋では非常に有名な、歴史のある月刊テキストです。

↑これはベストセレクションです。これをとりあえず見て、もし気に入れば、毎月購入することをお勧めします。

内容はオフィスでの会話文がメインで、あるテーマに沿って複数名の会話が進行する形式です。以前は1か月で消化できないほど濃厚でしたが、最近はクオリティを保ったままかなりコンパクトになっており、1か月で消化できる分量になっていると思います。このシリーズは最新の話題を常にキャッチアップし、オフィスで使用する英語にフォーカスしているため、文字通りビジネス英語に最適な教材です。私はこれを15年以上利用していますが、いまだにクオリティの高さに舌を巻きます。よく毎月これほど質の高い教材を作れるものです。

アルク出版のインタビュー形式の書籍は上級者向けです。ネイティブ同士の会話を対訳形式で収録しており、かなりの実力者でも最初は聞き取れない箇所が多いと思います。それでも内容は非常に面白いです。

私は「ロックスターの英語(著名ロックバンドのメンバーがインタビューを受ける形式)」はおそらく500回以上聞いていますが、何度聞いても面白いです。

一例をあげると、ポール・マッカトニーが語る「Yesterday」制作にまつわる、夢から着想を得たという有名エピソード、すっかり映画で有名になったQueenのブライアン・メイの、フレディの奇行についての回想、Oasisのノエル・ギャラガーの放送禁止用語連発、職場のネイティブに聞かせても聞き取りにくいと言われたAC/DCのブライアン・ジョンソンの訛り…飽きないです。

ハリウッドスターの英語シリーズ(同様にハリウッドスターがインタビューを受ける形式)」も映画好きであれば絶対に面白く感じるはずです。

シリーズは現在1~5まであります。レオナルド・ディカプリオやハリーポッターのダニエル・ラドクリフの英語は非常に速いですが、声が高く発音がクリアで聞き取りやすいと感じました。一方ブラット・ピットはこの本ではもごもご言っていてよくわかりませんでした笑。

いずれにしても、繰り返しですが、リスニング練習では、事前に確認して、これは1度聞いてもほとんどわからないだろうな、というレベルの対訳・音声付き教材を使用することが大事です。

さて、リスニングの方法に関しては何も特別なことはありません。

・まずは何も見ずにワンセット聞く(自分のレベルより上の教材を選んでいるので、おそらくほとんどわからないと思います)

・テキストの該当箇所を開いて、英文と和訳をチェックする。わからない単語には英語と日本語の双方に線を引く。後から消せるようにフリクション推奨です。線だらけになっても問題ありません。

↑exacerbateという単語がわからなかった例。単語に線を引き、右の和訳の「…しにくくなる」にも線を引く(exacerbate=悪化させる)。

なぜ、この日本語訳になるのかわかならい、という箇所が出てくると思いますが、それも現時点ではそこまで気にしなくてよいです。そういうものか、くらいで先に進めてしまいましょう。 リスニングに限らず、英語の翻訳を見てもわからない原因は次の2点です。

・文法が理解できていないから

対策は文法パートをしっかり仕上げるのみです。今はリスニングの練習をしているので、文法編で確認するくらいの軽い気持ちで和訳ごと覚え、不明マークでも付けたらスキップしてしまいましょう。

・教科書に出てこない口語、日常会話表現

英語には日常会話・口語でしかお目にかかれない表現が山ほど存在します。またそれは話されている国によってもだいぶ異なります。これらの表現の大半は、学校やNHKのテキスト等ではまず出てくることはありません。

先に紹介した「ロックスターの英語」でノエル・ギャラガーがこのような発言をしています。

When we were in there in ’97, it was , uh, everybody was in their 20s and whacked out on drugs all the time.

97年にそこにいたときは、みんな20代で、なんというか、みんなドラッグに狂っていたんだ

上品な表現ではありませんが、日常会話では教科書的な表現ばかりではありませんので、こういった口語も基本的には理解できるようになる必要があります(もちろんしゃべる必要はありませんが笑)。

さらに次の理由も考えられます。

・文法を超越したネイティブ独特の言い回し

もし文法・単語をおおよそ理解していてそれでも和訳がわかならいところがあるとすると、それはその話者の独特の癖、その場の雰囲気でとっさに出た表現、また教科書に載っていない口語です。日本語でも同じだと思いますが、話す人によって言葉遣いに癖がありますよね。サッカーの世界で有名な「創造者」故ヨハン・クライフ(オランダ人)は、スペインでプレーしていた時に自分の好きなようにスペイン語の文法を創造した、というエピソードがあります。こういう「揺らぎ」の部分こそ、語学学習の面白いところです。あまり引っかからずに和訳ごと覚えて、先に進んでしまいましょう。

また、文法を理解しているつもりでも、本当はよく理解していなかった、ということはよくあります。なぜ「このような訳になるのか」わからない場合、基本的に文法が理解できていないから、と考えたほうがよさそうです。そこで、今は「リスニングの勉強をしている」と割り切り、わからないところは「文法を仕上げてから考えよう、くらいのイメージで先に進めたほうが良いと思います。

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