英訳アウトプット練習は「超簡単な教材」から! -社会人のビジネス英語勉強法10 英訳アウトプット練習2-

英訳アウトプット練習1からの続きです!

時間をかければ、それなりに英訳できることもあるでしょう。

しかし、ここで言っている「英訳アウトプット」とは、日本語の文章を見て、ほぼ1秒以内に英語にできるというのが理想です。それは厳しくとも、少なくとも日本語の文章を見て英語の構文を1秒で考え、英語を言い始めることができる、ということを指します。

これは普通の学校教育を受けてきた日本人は基本的にできないと思ったほうがいいです。

・受験勉強はそもそもリーディングと文法メインである

・英訳練習があったとしても、先の東大入試のように「かなり時間をかけて」ややトリッキーな内容の英作文を行う、といったことが主流となっている

1秒で英訳なんて、そんなの無理に決まっているという声が聞こえてきそうです。

そこで最初は非常に簡単な教材から始めるのです。

「今日はいい天気ですね(It is so fine today, isn’t it?)」

とか

「私の名刺です(Here’s my business card)」

といった超簡単なことからスタートです。

まずはこのあたりから即英訳できるように練習していこう、ということです。

これでも、いきなり英語で1秒で、と言われると、結構難しいと思います。

できなくても絶対に落ち込まないでください。何度も言うように、これまでの教育は和訳とリスニングがメインだったので、「英訳アウトプット」はほぼ初めての方が多いです。また日本語と英語の文法や語順が根本的に異なることも影響しています。

日本語は「てにをは」を自由に使うことで、かなり自由に語順を調整することができます。場合によっては話している途中で相手の顔色を見て結論を変えたりもしますね笑。しかし英語は語順が命。語順で主語や目的語が決まってくるので、基本的には話す前にワンセンテンスの構造を瞬間的に決める必要があります。

この両言語の構造の違いも、大きな壁となります。フランス人が英語を話すのとはやはり違うのです。

では、どうやってその壁を乗り越え、「1秒」で思ったことを英訳できるようになるのか。

この英訳アウトプット練習、教材選びが非常に重要です。

ちなみにリスニングの教材選びのポイントは、「1回聞いてもほとんど聞き取れないレベルのもの」でした。なぜなら、聞き取れるレベルのものをリスニング教材に選んでも、リスニング向上につながらないからです。

英訳アウトプット練習の教材は、リスニング教材と全く逆で、「1度聞いて、ほとんど理解できるレベルのもの」となります。つまり、自分にとって簡単な教材となります。

なぜ簡単なレベルを選ぶべきか。やってみればわかりますが、それはすぐに英訳するのって、とても難しいからです。

非常に簡単な文章から始め、徐々にレベルを上げていく、というステップが大事です。難しい教材に取り組むリスニングとはアプローチが異なるのです。

英訳アウトプット練習でお勧めする教材は次のものです。

・完全な初心者 中学校レベルの会話文テキスト海外旅行ひとこと英会話

・中級者 (選定中)

・上級者 NHKテキスト 実践ビジネス英語

ポイントは、レベルをぐっとさげることです。

完全に初心者であれば「中学生が使っているテキスト」をそのまま使用するのがいいと思います。会話文形式になっていることが多いですし、中学校の文法を知っていれば基本海外旅行等で困ることはありません。

「中学校の英文法は知っているけど、困ることが多い」という方は、おそらくアウトプット練習ができていません。つまり、頭で理解しているけど、すぐにそれを言葉で話す練習ができていないのです。

「中学生のテキストを見ることに抵抗がある」という方は、「海外旅行ひとこと英会話」をおすすめします。全てすぐ言えるようになれば、海外旅行や海外出張でも大いに役立つと感じました。500円ですが本当に侮れない本です。

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