社会人よ勉強して自由を叫べ 3

社会人よ勉強して自由を叫べ2からの続きとなります!

「自由がない」

そういった組織では残念ながら自由がありません。社内ルール(ほとんどは明文化されていない)が幅を利かせているので、それを熟知する者、つまり社歴の長いベテランたちが牛耳っています。そしてそういった組織は「自分たちが知っていること」がそのまま限界となってしまうので、自由な発想ができません。結果、「暗黙知」がはびこり、何か提案しても「何を言われるかわかったものではない」というリスク回避的な組織風土ができてしまい、自由な発想が封じられてしまうのです。一見フレックスだの時短勤務だの自由なように見えて、精神的に圧迫感を感じるのはこれが原因だと思います。

全ての組織がこうだとはもちろん言いません。私が経験した3社は監査法人をはじめ、世間的に見てもかなりお堅いというか、特殊な業界と思っています。とはいえ根本的な問題はどの業界にも通じるものがあるでしょう。

このような環境下、社会人はどうすれば自由に生きることができるでしょうか。

私の結論は

「自分を分析すること」

「自分が継続できることを見つけること」

「それを死ぬまで勉強すること」です。

そして、この分野だけは絶対に自分に任せろ!というジャンルを、まずは組織内で確立することです。私はこれまで所属する組織内で常にこの状態を目指してきました。

そのためにもまずは所属組織関係なく「自分が継続できること」を見つけ出し(私の場合は会計と英語と音楽でした)、次にそれを「とことん継続」し、所属組織内でそれをいかに発揮するか、を考えることです。

もちろん知識的な勉強だけではだめで、それを生かした実践も必要です。別の言い方をすればインプットとアウトプットを継続して行い、個人的にPDCAを回すことです。知識だけをひけらかしているようではむしろ、組織内で疎まれることになるでしょう。想像してみてください。生意気な後輩が「当社のEBITDA(イービッダー)のここ数期の傾向は…」とか言ってる光景を笑。ちなみにEBITDA(イービッダー)は利子償却等控除前利益で、誰もが発声したくなる会計用語筆頭です。

私は当初、組織内会計士になりましたが、知識だけしかなくアウトプットが足りないというのは自他ともに認める状況でしたので、積極的にクライアントの財務コンサルを行ったり、会計セミナーを開催したりしてきました(もちろん会社の方針に沿った方法で、です)。それでもそう簡単には認められないのですが、そういったインプット/アウトプットを積み重ねていくことで、自分のやりたいことも見えてくるし、やりたいことに基づく自由も徐々についてくるのです(予算とかリソースとか)。

こうして得られた知識と経験、それに基づく自信が、「社会人の自由」への第一歩となるのです。

なぜなら、その知識・経験・自信は自分だけのものだからです。他人はケチのつけようがありません。

この考えに至ったのは、やはり「他人や組織はそう簡単に変えられない」という事実でした。

組織には本当にいろいろな意見を持った人がいます。私は労働組合の執行委員をやったこともありますが、いわゆる管理職でない従業員も、働き方に関して実に多様な意見が多く、統一的な見解を出すことなどほぼ不可能でした。また組織には特に深い考えや知識があるわけでもないのにやたらに声が大きい人、またもっと意見を言ってほしいのに遠慮がちでほとんど何も言わない人など、本当に多種多様です。そしてみな同じように仕事をしている以上(中にはしていない人もいますが笑)、全員の意見が尊重されるべきです。つまり、よほどのことがない限り自分の思うようにはいきません。

であればまずは自分の中に自分のポリシーを確立することが大事です。そのためには、繰り返しですが、知識・経験・自信が必要となります。それらが何もないのに自由だ、などということは絶対にありません。いずれできる人や上位者にボコボコにされるだけです笑。

社会人の自由とは、別に独立しているとか自由時間があるとかそういう話ではなく、知識・経験・自信があり、それに基づく自分の裁量があること、と私は思っています。そうして得られた自由は本当に尊いのです。

であれば、まずは知識をつけることからはじめなければいけません。

社会人が勉強するのは本当に大変です。しかし、工夫して取り組めば本当に効率的な勉強をすることができます。

私は社会人としてフルタイムで働きながら勉強を始め、知識ゼロの状態から公認会計士試験に合格し、ビジネス英語も問題なくできるようになりましたが、それは次の2点を常に意識したからです。

・自由になりたかった(笑)

・自分を分析し、継続できる方法を考案した

このブログではこの点を掘り下げ、真の自由を追求していきたいと思っています。

2020年8月現在、私もまだ独立したばかりで、やるべきことは山のようにあります。日々「自由の追求と実践」を誓います!

次の記事

1 COMMENT

現在コメントは受け付けておりません。