さて、ここからは、「社会人の資格試験受験」に的を絞ってお話ししたいと思います。
社会人が受ける資格は本当にたくさんあると思います。
私の周りで多かったのが、中小企業診断士です(中小企業コンサル会社にいたというのが大きいです)。他に社労士、行政書士を勉強している同僚もいました。もちろんTOEICも多かったと思います。
変わったところだと、監査法人時代の同僚に、弁護士を勉強している人がいました。弁護士はロースクールに通うのが一般的ですが、ロースクールが不要な予備試験(数年前の話。恐ろしく倍率が高いらしい)を勉強している人がいました。なんと彼は監査法人で働きながら、3年くらいで、司法試験に合格しました。世の中には恐ろしい人がいるものです笑。
私はフルタイムで働きながら、運よく公認会計士試験に合格しました。
運よく、というのは謙遜でもなんてもなく、本当に運がよかったのですが、運を高める努力は行いました。
社会人が資格試験の勉強をするにあたり、運を高める方法は3つあります。
①チャレンジを楽しむ
これまで何度か触れていますが、コツは、チャレンジを楽しむことです。
仕事をしながら同時に資格試験の勉強を継続することは非常に大変であり、ふつうにやっていれば途中で断念することのほうが多いと思います。しかし、まずは勉強自体を、人生の素晴らしい経験の一部として、結果に関係なく、価値あるものとしてとらえることが大事です。
限りある一日のなかで、仕事、勉強、そして家庭がある方は家庭の義務を果たすことができれば、それは本当に100点満点中120点です。
まずは、チャレンジ自体を楽しむこと。チャレンジしていることを尊いと思うこと。これが最大の秘訣と思っています。
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②申し込んだ試験は必ず受ける
社会人は忙しいので、準備万端で試験日を迎えることはまずないでしょう。
私も毎回「今年の試験はパスしよう。準備が全くできていない」と思っていました笑。
資格試験を受けるのは非常に大変です。公認会計士試験は1次試験がおよそ5時間、2次試験にいたっては13時間もあります。試験前に、準備ができていないことを理由に、逃げたくなる気持ちはよくわかります。
しかし、実は大半の受験生は準備万端で受けることはありません。どこか穴がある状況を抱えながら、試験日を迎えています。
また、特にマーク試験の場合、運が関係することも否定できません。適当にしたマークが合否を分けることもあります。私も会計士の1次試験はずいぶん運に救われました。
しかし試験を受けなければ運を発揮しようがありません。申し込んだ試験は絶対に受ける意気込みが必要です。
③最低3年で「合格レベル」までもっていく
試験というのは、必ず合格するものではありません。当たり前ですね。働いていようが受験専念であろうが、必ず合格することは保証されていません。「一定時間をかければ誰でも合格する」ものであれば、それはもはや試験ではありません。
「絶対に合格する方法」、もないと思います。それを謳っているものは疑ったほうが良いです笑。
とはいえ、「合格レベル」までもっていくことは、誰でもできると思っています。
合格レベルとは、本番形式の答練や過去問を見て、何となく解けそうだなと思えることでしょう。
自分が合格レベルにあるかどうか、確認する方法は、1時間くらい時間を取って、本番の試験を全て、落ち着いてよく見てみることです。
欲を言えば予備校等が出している模範解答も見て、いくつか答え合わせもしてみて、自分の感触が正しいかどうか確認してみるのもいいでしょう。
あ、なんとなく解けそうだな、なんとなく解答できているなと思えば、それは合格レベルにあると言っていいでしょう。全ての問題でそう思う必要はありません。本番は5~6割も取れば合格することが多いのですから。
この状態には、少なくとも勉強開始後3年以内には持っていきたいです。
試験勉強期間は、3年がひとつの区切りだと思います。勉強を継続することは素晴らしいことですが、あまり長くやりすぎると、今度は惰性に陥ってしまい、ダラダラとした時間を過ごすことになりかねません。
私の場合、自分が合格レベルにあるな、と思えたのは実は勉強開始後5年目でした。途中でモチベーションが切れたり勉強を中断したりしたのが理由です。しかし今振り返ると、途中でさぼらなければ3年で合格レベルまで持って行けた、と考えています。
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