講座消化が最優先!飲み会は週1!-社会人の資格試験勉強2「基礎期」1-

社会人が資格試験で運を高める3つの方法からの続きです!

資格試験では、「基礎期」「応用期」「直前期」の3段階があります。ここではそれぞれの説明と、社会人受験生の各時期への取り組み方に触れたいと思います。

「基礎期」は基礎講座を消化し、試験範囲を一通り終える時期です。この時期は何よりも、予備校の基礎講座と基本テキストを消化することが非常に大事です。基本テキストに載っている内容は、すべて理解した状態に持っていくのが、合格への最低要件となるからです。

公認会計士試験を例にとると、社会人で勉強を始めて、基礎期を1年で終えることができる方はかなり珍しいと思います(私はさぼったこともあり2年半かかりました)。公認会計士試験の基礎講座はふつう1講座3時間弱で、300講座近く、少ない予備校でも200講座はあるからです。資格にもよりますが、この基礎講座を消化するのが最初の難関となるでしょう。

勉強自体をあきらめるケースも、この基礎期で多く発生すると思います。私も何度中断したかわかりません。実はこの基礎期が最難関期といえるかもしれません。

あきらめる理由として、「終わりがみえない」というのがあると思います。講座数が膨大であれば当然そのように感じるでしょう。

しかしよく考えてみれば、まったくゼロの状態から「プロ」と言われる状態までもっていくには、基本的な内容を学習して、出題される全範囲を理解しなければならないのは当然です。ここは修業と思って頑張るしかありません。

私があきらめなかった理由は、勉強を止めたとしても、その空いた時間で結局無駄な時間を過ごしているだけと気づいたからでしょうか。勉強しなかったとしてもテレビ見たりネットサーフィンしたりダラダラ飲んだりしているだけでした笑。

【飲み会、イベントはどうする?】

勉強しているときに、大事なイベントが入る時がありますが、それは行くべきです。勉強しているからと言ってすべての誘いを断るのはおすすめしません。デート、コンサート、大切な食事会等。基礎期に週に1~2度そういう息抜きをしたらかといって、合否に影響することはありません。

また、勉強と遊びを両方することで、「遊びモード」を「勉強モード」に切り替える必要が出てきますので、そういった「切り替え力」も身に付けることができます。この「切り替え力」、後に触れますが社会人に非常に重要な能力だと思います。

週1度、多くても2度息抜きし、残りの日をしっかり勉強することができれば、社会人受験生としてまずは合格です。

そもそも社会人の飲み会は、週1度で十分ではないでしょうか?私は週何度も行ったこともありますが、楽しめないし疲れるだけでした。そこで飲み会は絶対に週1日のみと決め、そこで全力で楽しんでいました。

デートは難しいところですね笑。こればかりは二人で話し合ってほしいです。

いずれにしても、基礎講座をこなし、基礎力を身に付けるのが最初の難関となります。予備校によっては社会人向けにスケジュールされた基礎2年計画、という講座があるので、会計士試験等、範囲が膨大な試験の場合はよほどの自信がない限り、これを申し込むことが無難でしょう。

また進捗が想定より悪く、基礎期が終わっていないのに本番を迎えてしまった、ということもあるでしょう。その場合ももちろん受験してください。記念受験であったとしても本番の雰囲気を知ることは非常に大事です。

【まずは講座を進めること。復習は「そこそこ」。細部は後回し】

基礎期は復習も大事ですが、まずは先に進めることが大事です。私は1講座あたりの復習を30分以内と決め、講座をどんどん消化することを優先しました。もちろん復習はしっかりするにこしたことはないのですが、どうせ基礎テキストは今後何度も繰り返すことになるのですから、主要テーマが理解できれば細部は後回しで授業を先に進めて構わないと思います。進捗が悪いとそれはそれで精神的にもよくありません。

やたら時間がかかる復習問題もたまにありますが、それも後回しでいいです。

講座は1.3倍速等で聞いて理解できるのであれば、どんどんスピードを速めて聞くべきです。

また明らかに「読めばわかる」「すでに知っている」内容であれば授業を聞く必要はないでしょう。私は公認会計士試験の経営学理論編(経営組織論とか)はテキストを見ればわかると思ったので全く授業を受けませんでした。

進捗管理も効率的にやることで、モチベーションアップにつなげることができます。私は基礎期は、1週間で何講座終わらせられるか、をKPI(Key Performance Indicator。重視する指標)としていました。

私は勉強を始めた当初は、1週間に3講座も終わらせられれば上出来でした。基礎期が2年半もかかったのはそのためです…。とはいえ仕事もあり、それ以上早くするのは無理でしたので、「1週間3講座」を標準ペースに設定し、エクセルで管理していました。ある科目が全部で60講座あれば、大体20週で終わる、のような目安を立てることが大事です。

このように「自分の標準ペース」を設定することは何事も非常に大事です。「標準ペース」はちょっとがんばれば達成できる自分独自のノルマのようなものです。

例えば今私はブログは30分で1000字を標準ペースとしています。たまに1500字くらい書けるときもあるのですが、それはあくまでも調子がいいときなので、参考にはできません。かといって500字しか書けない時は明らかに他に原因があります(ネットサーフィンしてしまったとか)ので、これも除外する必要があります。

勉強も同じで、「1週間で何講座終わらせられるか」「15分あたりで基本テキストを何ページ進めるか」といった自分のペースを、基礎期にしっかり把握することをおすすめします。

進捗管理の視覚化」でも触れていますので、ご参照ください!

まとめると、「基礎期」で大事なことは、「授業をガンガン進めること」、「復習はやるにこしたことはないけど、どうせ後で何回も繰り返すので、割り切ること」「週1は飲み会等で息抜き」となります。

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