「基礎答練」をどう受けるか。おすすめは「通常講座と同一化」からの続きです!
ここから「応用期」のお話をします!
「応用期」の定義ですが、けっこうあいまいです。基礎期と直前期の間に挟まれた時期、ととらえることもできます。ちなみに「直前期」は試験前1~2か月の時期であり、人によって異なりますが、「リミットを外して最大限追い込める時期」という位置づけです。そうすると応用期は基礎講座終了後から、試験前1~2か月前まで、ということになります。
理解度はともかく、基礎講座を全て終わらせて「応用期」に入ることができれば、社会人受験生としてはずは成功と言えるのではないでしょうか。なぜなら、ある予備校の先生が言っていましたが、受験生の50%以上は、基礎講座で脱落するらしいです。それはよく理解できます。前回触れましたが、実は基礎期が最大の難関と思います。資格によっては200~300近くも講座があり、長期にわたる基礎期をモチベーション高く取り組むのは誰にとっても困難だからです。
応用期は「応用答練」と呼ばれる、かなり本番に近い形式の答練を解くのがメインとなります。ここで本番の難易度を知ることが大事です。予備校によっては「応用講座」という上級講座もあるでしょう。
応用答練も資格によっては大量にあると思います。公認会計士試験では全科目合わせて50以上ありました。全てをしっかり解く必要がありますが、社会人が完璧に消化するのはなかなか難しいでしょう。
応用期に、この応用答練をこなしていくのはもちろん必要ですが、あわせて、これまで学習した基礎テキストおよび問題集、さらに基礎答練も同時にしっかり復習していく必要があります。
「基礎期」のところでは、とにかく講座を終了させることを優先させるべき、でした。私は基礎講座は復習は30分以内と決め、主要なところを理解したら問題集もそこそこに、どんどん次の講座に進んでいました。基礎答練は受けてもろくな点数にならないので、ちょっと考え、解答を見ながらほぼ写経していました。
基礎期はこうして一応終えた、という状態まで持っていくことができました。範囲を終える、ということは非常に大事なのですが、一方で復習がおろそかな場所が多く、とても自信をもって「全範囲勉強した!」といえる状態ではありませんでした。
そこで応用期では、上記の応用答練をこなしていくのはもちろんですが、基礎テキスト・問題集・基礎答練を定期的に復習する機会が必要となります。
イメージとしては次のような感じです。
朝:応用答練、もしくは応用講座
夜:基本テキスト・問題集・基礎答練の復習
もちろん朝・夜というのは例えで、自分の好きなようにするべきなのですが、応用期は「応用答練・応用講座」と「基礎期の総復習」という2種類の学習をする必要があります。
応用答練の解き方ですが、これも基礎答練と同様に、理解が不十分な状態で受けることになるでしょうから、解答写経で構わないと思います。
すなわち、
・問題を見て、ちょっと考え、何となく解答の方向性を思い浮かべたら、即解答を見る
・計算問題であれば解答の通りに手を動かして計算し解答を埋める
・理論科目であれば、解答を精読する(書かない)
・答練で出題された箇所は、必ず基本テキストに戻り、「答練でどのように出題されたか」書き込む。これまでとは異なるマーカーの色(赤等)で目立つように
そのかわり、基礎答練と同様、当然ながら応用答練も何度も解きなおすことが必要です。
1回目は解答写経でいいですが、2回目、3回目は、時間の許す限り、テストのように時間を計って実際に解いてみることを始めるべきでしょう。2時間も時間が取れない場合は、小問ごとに区切るのもありです。
応用期ではそろそろアウトプットの意識が必要となります。つまり、これまでインプットしてきた知識を、問題への解答という形で吐き出すことが大事になってきます。
また、実際の試験への練習という意味でも、そろそろテスト形式に慣れ始める必要があります。
ただし、ここも基礎答練と同様ですが、答練の点数には一切こだわらないでください。
予備校はデータをとって全体の傾向をつかむ必要がありますので、平均点や現在の立ち位置等を知らせてきますが、それははっきり言ってどうでもいいです。
社会人受験生は時間が無い中で、なんとか「試験合格レベル」に到達することを目指しているのですから、途中経過にこだわる必要はありません。
そういった予備校の制度に参加することは、もし自分が平均点と比較して低い場合、落ち込んでやる気が無くなったりする弊害が大きいです。
私は一度も答練を予備校に提出したことがありません(郵送が面倒だったというのもありますが笑)。ただし、何度も何度も解きなおし、わからないところは講師に確認し、基本テキストに戻ってしっかり復習しました。答練の2回目、もしくは3回目以降は、できるだけテストのように時間を計って解きました。解くのは2回目ですから自然と点は良くなり、それでやる気も継続していました。
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