「自分の標準作業時間」を設定しよう! -社会人の勉強法5-

進捗の視覚化 からの続きです!

あなたは本1冊を、どれくらいのペースで読むことができますか?

と聞かれたとしてどのように答えるでしょうか。

私は次のように答えます。

  • 最近読んだ「収益認識会計基準」の本は精読したので、1回読むのに「6時間」かかりました。15分あたり6ページ強で、これが私の標準的な精読ペースです。
  • 早いペースのものだと、今読んでいる「法人税法」の入門書は、基礎的な理解はあるので、精読していますが15分あたり13ページで読むことができます。このペースでいけば5時間弱で全部読み終わります。
  • 小説とかエッセイは、まったくペースを気にすることなく読みたいように読みますので、正確にはわかりませんが、東野圭吾さんの小説は3日くらいかけて読んでいることが多いです。
  • 「実践ビジネス英語」は電車の中だけでやっていますので、1か月分を3回英訳アウトプット練習するのに、大体2か月かかります。

若干ウザい回答ですが笑、本の内容や読み方によってペースが違うので、このような回答が正確になります。

「進捗の視覚化」のところで、自分の学習ペースを知るのは大事だという話をしました。

勉強の最小単位である15分で、どれだけ進めることができるのか、基本テキストや問題集を含めて、しっかり把握しておくことが大事です。

これはジョギングでタイムにこだわる場合と同じですね。

私はたまにマラソン大会にタイムトライアルで参加することがあります。

タイムトライアル練習をする際、やみくもに走るのは禁物です。なぜなら自分が思っているほど、自分のパフォーマンスは客観的には測れないからです。

ジョギングの場合、アプリでかなり正確にキロ当たりペースを測定することができます。今日はとても快調、かなりいいペースだぞと思っていても、実際のタイムはとんでもなく遅かったりすることがあります。自分のパフォーマンスに対する感覚は残念ながら客観的になれないことが多いのです。

もしアプリが無かったとすると、「今日も調子が良かった」等の自己満の練習で終わってしまうでしょう。

そこでしっかりアプリを使って一定期間のペースを測定し、調子がいい日は80%の状態で1キロ5分10秒が自分の無理のないジョギングペース、等把握しておくことが重要となります。ジョギングの例は、あくまでもタイムにこだわる場合ですが。

「進捗の視覚化」では、科目ごとに自分の15分あたり標準進捗時間を出しました。基本テキストの勉強に当たっては、これを算出するのが非常に重要です。

簿記のテキストであれば大体これくらいで終わる、という予測をつけることができ、試験までに何回転できるか、という全体計画作成に大いに役立つからです。

余談ですが、この発想は「原価計算」で学習する「標準原価計算」の発想に近いと思います。

つまり、簿記であれば、15分で7ページ、監査論であれば15分で5ページ…と「自分の標準作業時間」設定できます。

この標準作業時間は過去のデータに基づき設定することが重要です。今まで述べてきた方法はまさに過去の自分の実績に基づいた算出であり、当たり前ですが本人としても納得度が非常に高いと思います。

これが、他人から設定されると、とたんにやる気が無くなるのは私だけでしょうか笑。会社から設定される営業ノルマは、あくまでも組織の目標であったり全従業員の平均+〇%のような算出方法であったりするため、どうも自分のやり方とかけ離れていて、やる気が出ないのです。

ちなみに今私はブログを書いていますが、私のブログの標準作業時間は「30分で1000字」です。

調子がいい日は30分で1500字くらい書けるときもありますが、いまいちの時は500字くらいのときもあります。それでも平均的に見て30分に1000字、欲を言えば1200字という目安です。この目安を持っておくことで、適度な緊張感を保つことができ、書いている最中にネットサーフィンしたくなったとしてもぐっとこらえることができます笑。

「自分の標準作業時間」を知り、それを少しでも改善していくことが、日々のモチベーションにもつながりますし、学習継続の秘訣となります。

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インプットとアウトプットの好循環を目指せ!上 -社会人の勉強法9- | 社会人の超脱力勉強生活

[…] 「自分の標準作業時間の設定」は、「進捗の視覚化」により、自分が例えば15分で6ページ読み進めることができる、という標準時間を科目ごとに把握することで、その「標準作業時間の改善」を通じて学習のモチベーションを継続させることを意図しています。 […]

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