応用期の基礎総復習!-社会人の資格試験勉強7「応用期」4-

週間復習スケジュールの作成からのつづきです!

いま、「資格試験応用期」に、どのように基礎テキストの復習をすべきか、というお話をしています。

朝:応用答練、もしくは応用講座

夜:基本テキスト・問題集・基礎答練の復習 ←これの取り組み

(朝・夜は例えです。念のため)

前回までで、膨大な公認会計士試験範囲を、まずは科目ごとに細分化し、さらに計算科目をピックアップ、週間スケジュールに落とし込みました。

公認会計士試験における計算科目は、試験の根幹をなすものであり、非常に重要、かつ差がつきやすいところでもありますので、理論科目と分離し、毎日のスケジュールに組み込んでいます。

理論科目と切り離して大丈夫か、最近「理論と会計の融合問題」が多いのでは、と心配されるかもしれませんが、全く問題ありません。そういった応用問題は別途応用答練や直前期で取り組みます。ここで取り組んでいる「計算総復習」はスポーツでいえば筋トレやストレッチに相当するものであり、基礎力を徹底的に高めることを意図しています。

改めて言うまでもありませんが、公認会計士試験においては、この「計算総復習」、非常に重要です。もちろん細かいところに軽重はあるでしょう(例えば「一株当たり利益」の「のれん」があるパターンを捨てるか否か→余裕なければ捨てる等)。しかしこの基礎テキスト群+問題集を全て理解せずして会計士とは呼べません。

他の資格試験の場合でも、これを押さえないと話にならない、という試験の中心的な科目または項目があるはずです。それを同様に細分化して抜き出し、週間スケジュールに組み込んでみることをお勧めします。

あとは、このスケジュールに沿って、基礎テキストの精読原則にのっとりながら、粛々と学習を進めていくのみです。

進捗の視覚化もぜひ行ってください。私は全テキスト+問題集のページ数を調べ、「簿記」「原価計算・管理会計」「税法・ファイナンス」の曜日ごとの総ページ数をエクセル化し、「15分ごとに進んだページ数」を記録していました。最初に全体エクセルを作るのはページ数を調べるのに時間がかかりますが、進捗記入自体はページ数と勉強回数を記入するだけなので30秒程度です。

この1回あたり進んだページ数、つまり自分の標準作業時間を改善していくのも、モチベーション継続に必要です。

この計算総復習、応用期だけでなく直前期も行うべきでしょう(直前期はこのようにカテゴリーに沿って機械的にやるのではなく、足りないところを臨機応変にやるべきですが)。

これは「応用答練・応用講座」と同時並行になりますので、なかなかしんどいところですが、私の記憶では結構楽しかった時期でもあります。

何よりもまず基礎講座が終わっているので、一気に「プロへのレベルまでもっていこう」とモチベーションが上がっていました。

また新しく学習することは基本無く、毎日新しいことに頭を悩ませるのではなくすでに一度やったこと(あまり理解はなくとも記憶はある)なので、それほどストレスには感じませんでした。

ところで、基礎テキストを振り返る中で、理解がほとんどなく、「もう一度授業を受けたい」と思える箇所がでてくると思います。私が思い出すのは消費税、連結会計の親子間手形相殺などです。

どうしてもわからなければ授業を受けなおしたほうがいいですが、授業はとにかく長く、効率が悪いです。

また、答練で違う角度で出題されて考えることにより、テキストの記述が急に分かった、となることも結構あります。

よって時間が許せば講座を受けなおしてもいいですが、まずはとりあえず基礎復習を何回転かしてみることをおすすめします。

私の例でいえば、消費税は、テキストを読んでもさっぱりわからなかったのですが、答練をたくさん解く(写経する)ことにより全体像が分かり、むしろ最後には得意になりました。連結会計の親子間手形相殺はどうしてもわからなかったのでその部分だけ授業を聞きなおしました。

さて、理論科目を忘れてはいけません。ちょっと抜き出してみましょう。

このなかでも特に重要なのは財務諸表論、監査論、会社法です。

税法理論は「計算」とほとんど同じという見方もでき、直前期に見ればいいでしょう。

「金商法・他」は短答のみであるため、短答試験直前に仕上げます。

経営理論は、人にもよると思いますがほとんど常識的な問題であり、これも税法理論と同様直前期に見ればいいでしょう。

さて、そうすると当面は財務諸表論、監査論、会社法をどう仕上げていくか、ということがポイントとなります。

次回以降に見ていきましょう。

次の記事 理論科目は「あの場所」で総復習!

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試験直前は最高の修羅場であり至福の時!-社会人の資格試験勉強10「直前期」2- | 社会人の超脱力勉強生活

[…] 応用期と同様に「計算基礎復習」を一日の最後に入れ、毎日実施するのは、基本的な穴をつぶすためです(「計算基礎復習」はこちらを参照)。資格試験も半分くらいは基礎的な問題が出るということを忘れてはいけません。会計士試験でない場合も、特に大事な科目の重要箇所は直前期であっても、このように毎日のスケジュールに織り込んでおくべきです。 […]

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