絶対押さえる発音ポイント&堂々と話すこと-社会人のビジネス英語勉強法20 発音2-

「発音」への取り組み方からの続きです!

悩ましき英語発音についての記事です。

  • 発音はいいにこしたことはない(前回)
  • 発音をネイティブに近づけるのは至難の業(前回)
  • 発音にこだわりすぎると、普段の学習が進まない(前回)
  • 普段の学習でできること(前回)
  • 絶対にマスターすべき発音がある。これを押さえておけば、他はビジネスシーンでもお目こぼしされる
  • 基本的には堂々と話せばよい
  • お勧めの書籍

絶対にマスターすべき発音がある。これを押さえておけば、他はビジネスシーンでもお目こぼしされる

どんなに発音が苦手でも日ごろの学習で必ず押さえておくべき発音があります。

・アクセント

英単語にはどこかの母音に必ずアクセントを置く必要があります。例えばimportantはoにアクセントがあり、強く読みますね。最初のiではありません。日本語だと平たんに読むか、関東では語尾をやや上げますね(コンサルタント⤴)。このアクセントの有無も両言語の大きな違いです。

英語のアクセントの位置は、知らない単語が出てくる都度、「´」を母音の上に記して覚えてしまいましょう。理想は教材を聞いて即、単語のどこにアクセントがあるかわかり、「´」を母音の上に付けることです。ただし最初は聞いて即わからなくても問題ありません。わからなければネットで調べて、知らない単語は必ずアクセントの位置を把握します。教材に「´」をつけてしまえば、あとはその教材を何度も繰り返し音読することにより自然と覚えるはずです。

・「r」と「l」

これは避けて通れません。この違いは普段の学習でも意識すべきでしょう。

「r」は舌を上げ、歯に付けない。最初にとても小さく「ゥ」を付けると言いやすい。「ready」なら「ゥレディ」のように。

「l」は舌を上の歯に付ける。最初は日本語のラ行風でもよい。

「really」、「relatively」など「r」と「l」を両方含む単語はより意識的に発音練習。

「th」と「s」

これも早いうちから意識して取り組んだ方がいいでしょう。

「th」は舌を上下唇で軽く挟み、thingであれば「ツィン」のようなイメージでさっと舌を引っ込める。「th」発音はThank youはじめ頻出であり、何としてもマスターしたいところですが、これ本当に難しいですよね…

「s」はseeであれば日本語で「スィー」のようなイメージ。

ちなみにsheであれば人差し指で内緒の「シィーッ」。

余談ですがEric Claptonの超名曲「Change The World」に「everything it seems」という歌詞があります。私はカラオケでこの曲をよく練習しているのですが、何度練習しても、録音して聞いてみると「every sing it seems」に聞こえます…。

・「v」と「b」

「very」の「v」は上の歯を軽く下唇に触れ、「ヴェ」とこもらせる。

「bury(埋める)」の「b」は息をぱっと吐き出す感じで「ッベ」。最初は日本語のバ行でもよい。

この4点は、時間がかかっても絶対にマスターしたいところです。綴りをみてthであれば舌を挟む習慣が付くのが理想です。音読する際、しっかり意識していきましょう!録音して聞き返すことも忘れずに。

基本的には堂々と話せばよい

さて、日ごろの鍛錬で発音を改善していく努力は必要なのですが、その一方で、あまり委縮しすぎるのもよくありません。

英語は現在世界中で話されており、米英以外の英語はなまっていると言えるでしょう。

大事なのは、「本番(出張だったり留学中のプレゼンだったり)」では、堂々と話すことです。日本風の発音はネタにされたりもしますが、むしろチャーミングととられることもあります。

また、私は発音を少々ネタにされるのは万国共通であり、差別でもなんでもないと思っています。日本でも外国人の日本語アクセントや発言をTVで面白おかしく取り上げたりしますね。それがいいのであれば逆もしかりです。

たまにたちが悪い、本当に馬鹿にしてくるネイティブスピーカーがいますが、たいていそういう輩は外国語が離せません。馬鹿にされたら「What language do you speak other than your native tongue?(母語以外に何語が話せるの?)」と聞けばいいでしょう笑。実は英語話者も他言語を話せないコンプレックスがあったりするのです。

話はそれましたが、「日々発音改善、本番は多少変でも堂々と!」でいきましょう。

お勧めの書籍

良書「キレイに話せる発音フレーズ大特訓」をおすすめします。

英語の母音・子音を完全網羅。日本人がどのように発音したらネイティブに近づけるか、という観点で書かれており、平易な例文付き。もちろん音声もあります。

この本を3回繰り返し、大体発音パターンを覚えたら、英会話スクールの発音矯正のクラスを受けてみるのもありと思います。

私は海外で「発音矯正クラス」を受けたことがあります。

そのときはこの本を読まず、ほぼ準備なしで受けました。

外国人による「発音矯正クラス」、率直に言って、非常にじれったい思い出しかありません笑。

なぜかというと、発音できる外国人が発音できない日本人に、ロジカルに教えることは難しいからです。外国人は日本語の発音を知らないので、英語との違いを知らないのです。

発音を正され、正しい発音を何度も言われても、こちらが真似できないのですから何も進みません笑。

その場で真似出来た気になっても、ロジックを知らないとすぐ元に戻ります。

それよりもまず日本語で書かれた書籍をじっくり見て、母音子音をロジックで完全網羅したほうがよいです。そしてその後に発音矯正講座を受けるべきでしょう。

ご紹介した「キレイに話せる発音フレーズ大特訓」は、そのロジックを理解するのに、ぴったりの書籍です!

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