退職・独立直前の「決意文」を書こう!-私の独立論⑥-

独立準備には「一人合宿」がおすすめ!からのつづきです!

退職・独立する前に、心境を「決意文」にして書いてみましょう!

まずは私の独立前数か月の「情けない話」から書こうと思います。

2020年は、なんといってもコロナでした。個人的にも社会的にも本当に大きな転換点だったと思います。

私は2019年末に独立する決意をし、決意すると同時にいろいろな準備を始めました。

2020年1~2月は、監査法人で忙しい日々を過ごしながら、創業計画等を作っていました。このあたりからコロナ関連のニュースが日々大きく報じられるようになり、対策の早いクライアントはすでに完全リモートに切り替えていました。しかしこのとき私はそれほど深刻には考えておらず、日記を振り返ってもまだ「すぐにおさまるだろう」くらいに考えていたようです。

2020年3月、勤務していた監査法人も含めて、一気にリモート勤務に切り替わります。一向に感染が収まらず、なんだか雲行きが怪しくなってきました。

2020年4月の絶望感は忘れられません。感染爆発、3月決算の監査が本格化、初のリモート繁忙期ということもあり仕事は進まず。その状況で別のIPO案件の締め切りが6月末。

私はどちらかというと「仕事といってもたかが仕事。失敗しても殺されることはない」という感じであまりストレスは溜めこまないほうですが、それでも今回初めて経験するリモートワークでの繁忙期では、様々なプレッシャーに負けそうになりました。

私は人事に2月下旬に、6月末に退職する旨を告げていました。しかしこのように環境が重苦しく変化する中で、「本当に、こんなに大きくて安定した組織を離れていいのだろうか」という不安が大きくなっていきました。

さらに4月。会社内で退職予定者リストが公表され、当然私の名前も入ることに。これで会社内でも退職が周知の事実となりました。

とても情けないことに、ここで大きく動揺したことを白状しなければなりません笑。

つまり3月まではまだ退職を決めたといっても、公の事実ではありませんでした。しかし4月に組織内で公表され、自分の退職がオープンに。もう自分がいないものとして、7月以降はスケジュールを組まれる。これで後戻りはできなくなりました。

これまで転職したことは2度ありましたが、すべて次が決まっていたため、不安に思うことはありませんでした。

しかし今回は「独立する」と決まっているだけ、ほんの少しの見込み客がいる状態で、退路を断ってしまった。

これで大きく動揺してしまったのです。「こんな大きくて安定した組織を辞めるなんて、本当にいいのか!?」と。なんとも情けない話です笑。

このとき(4月)はコロナ第一波も爆発しており、まったく先が見えない状態だった、ということも影響しています。景気が急降下しているのが手に取るようにわかります。

4月は本当にきつかったですが、5月、6月と進むにつれ、クライアントの多大なる協力も得られ、何とか3月決算監査が2社終了。さらにその勢いで6月締め切りのIPO案件もなんとかギリギリで終わらせることができました(あまり関係ありませんが、この3つの案件をコロナ状況下で終わらせたということは非常に大きな自信につながりました)。

退職は1か月延期して7月としました。

6月くらいになると、組織を離れる寂しさは感じていたものの、もう独立に当たって動揺することはほぼなくなりました。独立後の案件がひとつ決まったこともあり、なんとか明るい気持ちを保てていました。

7月末、退職を直前にし、独立に向けての「決意文」を書きました。理由は、決めたことに対して、二度と4月のように決意をグラつかせないようにするためです。

4月にあれほど不安になるとは思いませんでした。コロナもあったとはいえ、決意が固まっていなかったのでしょう。

この決意文は、書いたときの気持ちを忘れないよう、独立後毎日読んでいます。

固い決意をしたとしても、意外と当時の心境は忘れるものです。以降、固有名詞を外す等していますが、基本そのまま公開したいと思います!


退職・独立直前の決意文

〇なぜ起業するのか

  • 自分の責任で、自分の能力を試してみたい
  • 目標とする収入・生活を実現する。人生折り返し近くまで来ている
  • サラリーマン生活は限界。いつも組織のせいにし、イライラしている
  • もう○○(→業務内容)で疲弊したくない。時間の浪費である社内手続もこれ以上無理

〇心構え

  • 常に高い目標を持つ。現状に満足しない。これまでは現状に甘んじる傾向があった
  • 組織を大きくすることを意識する。自分一人では限界があるし、大勢で取り組んだほうがこれまでの経験から間違いなくいい仕事ができる
  • 常に顧客ファースト。主役は顧客。自分は組織において主役。人・世間のせいにしない
  • 時間管理を徹底する。ダラダラ仕事しない。基本7時間労働
  • イライラしない。常に穏やかに、内に闘志を秘める。これほど安定した○○(→会社)辞める理由をよく考える。
  • 新しいツール・アイデアに常にオープンな姿勢を持つ。ITを駆使する
  • 健康管理に留意する。現状できているが、自炊、運動を継続する(→独身の悲哀w
  • 苦手なこと、面倒だけど必要なことを先延ばしにしない
  • リアルとウェブの双方に力を入れる。収入もそれぞれから半々が理想
  • プロフェッショナルとして常に自己研鑽を行う。毎日2時間はインプット・アウトプットを行う。仕事+勉強=毎日9時間
  • 早寝早起きを心がける。6時起床。世間のゴールデンタイムにあわせるため
  • 整理整頓を心がける。毎日15分掃除。もちろんPCも整理整頓

〇当面の取り組み

  • 業務の具体的な取り組み
  • ウェブはいちおう骨格を作っているが、ニーズを探り柔軟に変更する
  • 決まった案件への感謝

このようにこの退職・独立前のリアルな心境を文字にしておくことで、このときの覚悟を常に思い出すことができます。

会社員時代を懐かしく思い出すことはあっても、戻りたいとは全く思っていません。

このように、退職・独立直前の心境を書いておくのはお勧めです!

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