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私は新卒で入社した会社で、働きながらの資格試験受験(+英語勉強)を7年継続し、知識ゼロの状態から、無事に公認会計士+TOEIC900(後に950)を取得しました。もちろん運の要素があったことは否定できません。前回の記事にも書きましたが、公認会計士短答試験では適当に「2」とマークしたところがほぼ正解という超絶幸運に恵まれました。しかし運もあったとはいえ、このふたつの目標を達成した以上、自分が実践してきた方法にはそれなりの論拠があると思っています。
「社会人の資格試験」カテゴリでは自分が実践してきたやり方をできるだけ詳細に記載してきました。
本記事では、社会人資格試験受験生にとっての必要な「4つのマインド」を記載してみたいと思います。
- 「鉄の意志」…疲れていようと15分は勉強する
- 「鈍感力」…周りに無理とか何言われても1ミリも動じない
- 「リセット力」…不合格となったり多少サボったりしても「無かったこと」にする(次回)
- 「超効率」…時間で勝負しない。質、スピードを磨く(次回)
「鉄の意志」
「鉄の意志」とは簡単に言えば「勉強すること」となります。簡単ですね笑。勉強しないと100%試験には合格しません。
社会人の最大の敵は「疲労」です。働くということは気を遣うこと。ビジネスというのは端的に言えば、お客さんが何を考えているかを先読みし、それを提供してあげることです。お客さんは何が欲しいのか常に明言しているわけではないため、こちらでいろいろと気を遣って考えてあげる必要があります。つまり当然のように疲れます。さらに社内の色々なことにも気を遣わねばなりませんね。
世の中、朝9時から夕方5時まで働いて、脳が疲弊しない人はいないのではないかと思っています。
そのような状態で、社会人資格試験受験生は、なんとか集中できる時間をひねりだし、しっかり勉強に取り組む必要があります。
疲れていようと勉強する「鉄の意志」が必要です。
仕事の疲れを軽減し、勉強に集中する工夫はそれなりにあります。次の記事もご参照ください。仕事後、疲れているときの「目の覚まし方」
しかし何よりも大事なのは、「絶対に合格する」、そのために「絶対勉強する」という鉄の意志です。
意志薄弱の代表格、私が言うのですから間違いありません。
自信が無い方におすすめなのは、ゲン担ぎです。
私は「働きながら公認会計士試験に合格する」と決めた際、真冬の真夜中に高尾山に登り、朝日に「絶対実現する」と誓いました笑。高尾山はわりとすぐ登れるので朝日がなかなか出てこず、凍えながら2往復もしたことを覚えています。
そういった印象に残る経験をするなどして、常に「鉄の意志」を持ち続けましょう。
「鈍感力」
働きながら資格試験の勉強をしていることは、同僚には内緒にしますか?オープンにしますか?
これはいろいろな考え方があり、一概には言えません。
今、私の先輩がある資格試験を勉強していますが、その方は完全オープンで、SNSで逐次学習の進捗や試験の感想などを報告しています。
オープンにすることのデメリットは当然ながら、「落ちた時周りに恥ずかしい」です笑。しかしこれはメリットと紙一重で、「落ちたら恥ずかしいので必死で頑張る」という動機にもなるのですが。
実は他にもオープンにするデメリットはあります。それは「周りから仕事に集中していないのではないか」と思われることです。
これは多少理解できます。自分の同僚が仕事以外の何かに夢中になっていたら少し気になりませんか?ましてやそれに合格すると仕事を辞める可能性がある、となると「ちょっと引っかかる」ものがありますね。
ちなみに私も先輩と同様、完全オープンでした。
しかし新人のときからオープンにする必要は無かったかな、と若干後悔しています笑
で、オープンにすると、周りからは本当にいろいろなことを言われます。
「働きながらは無理」「諦めろ」「まだやってたの」「また落ちたの」「仕事してんの」あたりがネガティブ系の代表格。
ポジティブ系は「頑張ってて偉い」「受かったらお祝いね♡」「応援してる♡」あたりでしょうか(※♡は想像です)。
なぜか女性から応援され、男性からディスられた傾向があったように思います(※勘違いかもしれません)。
何を言われようと、一番大事なのは「ネガティブコメントを1ミリも気にしないこと」につきます。
その勉強をして、試験を受け、未来を変えようとしているのは言うまでもなく自分です。
周りの意見に影響される気持ちはよくわかります。しかし鈍感力は本当に大事です。
ついでに付け加えると、仕事はしっかりやるべきです。私は残業はあまりしませんでしたが仕事は本当に真剣に取り組み、成績もトップクラスではないものの上位20%には入るいい評価を毎年もらいました。
さらに、オープンにする場合は、自分が勉強していることは会社にどう役立つか、もしっかり説明することが大事です。私はいつも目標設定の際、これを上司に説明していました。
従業員が勉強して知識を付けることは、そもそも会社としても歓迎すべきことなのです。
私はむしろ堂々と公言すべきと思っています。
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