前の記事 社会人受験生に必要な4つのマインド 前編
この記事では社会人の資格受験生に必要な「4つのマインド」を考えています!
- 「鉄の意志」…疲れていようと15分は勉強する(前回)
- 「鈍感力」…周りに無理とか何言われても1ミリも動じない(前回)
- 「リセット力」…不合格となったり多少サボったりしても「無かったこと」にする
- 「超効率」…時間で勝負しない。質、スピードを磨く
「リセット力」
あなたは失敗を気にするほうですか?
と聞かれて、ほとんどの方が気にする、と答えるのではないでしょうか。考えてみれば当たり前の話で、失敗というのは反省事項を伴うものであり、その意味では「ある程度気にしたほうがいい」もの、だと思っています。
しかし社会人受験生が資格試験で「不合格」になったとして、その不合格という失敗を気にする必要は全くありません。
まず、社会人受験生は仕事をしています。真剣に仕事をしているだけで、100点満点です。そのうえ、さらに資格試験という難関にチャレンジしたのですから、勉強して+10点、試験にチャレンジしただけで+20点、すなわち120点です。
本当は合格して200点を取りたかった、という話です。
私は公認会計士試験は短答3回(3回目で合格)、そして論文3回(3回目で合格)受験しました(短答試験合格後、3回の論文試験を受けることができます)。
つまり4年連続で毎年、何らかの「不合格」を味わっていました。前回の記事の通り友人や同僚にオープンにしていましたので、毎年突っ込まれて結構辛かったですが笑、それでもチャレンジしないよりも行動して不合格の方がはるかに大きな経験値が得られます。
「合格するために何が必要か」考えることはもちろん必要です。ただし反省する必要は何もないのです。むしろ、いい経験値が得られたくらいに軽く思い、またより良い勉強法を考えればよい。それで不合格という失敗はむしろ「無かったこと」にしてしまう。そういったリセット力が必要です。結果を気にしすぎて「自分は向いていない」といったネガティブモードになることが一番怖いです。
さらに、リセット力は日ごろの学習にも大事になります。
毎日学習を継続するのはもちろん重要ですが、つい学習をサボってしまうことがあると思います。そんなときも、過度に反省してはいけません。
繰り返しですが、社会人は働いているだけで100点満点なのです。
毎日勉強しなかったからと言って過度に落ち込むのは全く無意味。むしろ「勉強しなかったこと」を忘れてしまいましょう。そして自分は毎日勉強している、くらいに思っておけばいいのです。
そのためにも進捗管理表や勉強記録は細かく書かないことをお勧めします(直前期を除く)。1日ごとに細かく記録していて1日空欄になってしまうと「この日勉強しなかった」という事実が鮮明になり、モチベーションダウンにつながります。
それよりも、1月、四半期単位で考えるべきです。つまり1月でどの科目がどれだけ進捗し、どのくらい読むスピードが上がったのか、等
次の記事も参考にしてください。シンプルな進捗管理表を作ろう!
「超効率」
社会人は勉強時間で勝負してはいけません。
「1日何時間勉強した」という話で専念受験生に勝てるわけがない。
それよりもまずは自分の「標準ペース」を見つけることです。
1週間(1か月もしくは四半期)という「期間」で、「何」を、「どれだけ」進められるか。
そしてその効率を日々改善することを意識したほうが良いです。
例えば、1月は会社法のテキストを15分あたり5ページ読んでいたけど、2月は6ページになった。その結果1月は100ページ読めたけど2月は120ページ読めた、といった方法です。
もう少しざっくりであれば、今月は応用答練を6つこなせた。来月は8つこなしたい、という風に。そのためにも上で挙げている「シンプルな進捗管理表」をぜひ実現してほしいです。
時間というリソースが限られた社会人は、このように限られた時間で、しっかりと「今何をやっているか」把握する必要があります。
さらに別の記事で触れていますが、「精読と速読」もしっかり意識して行うべきです。復習はさっと読む、今日の勉強は精読する、というスタイルを続けていくことで、限られた時間でも大量のページを読むことができます。
勝負すべきは「過去の自分」です。以前の自分のペースを改善する、という意識が最も大事です。「他人と比較」するのは合格レベルに達した後でしょう。
まとめ
- 「鉄の意志」…何はともあれ勉強する。山登りするなりちょっと変わった行動をして決意をするのがお勧め
- 「鈍感力」…周りのネガティブコメントを一切気にしない。完全スルー。仕事はしっかりやる
- 「リセット力」…不合格となっても反省する必要なし。多少勉強をサボったりしても「無かったこと」にする
- 「超効率」…何時間勉強した、は意味なし。どれくらいの時間で、何をどれだけやったか。それを日々改善する
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