「楽しんで継続」するために必要なこと-社会人の資格試験勉強16-

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資格試験受験を成功させるには「勉強の継続」が全てです。当たり前すぎると思いますが、これが一番重要です。なぜこれを強調するかというと、残念ながら、ほとんどの人が継続できないからです。SNS、Twitterを見ていると毎日とんでもなく努力していると思われる人々がたくさんいるように見えますが、実は世の中そんなことないと思っています笑。

予備校の先生が言っていましたが、公認会計士試験の基礎講座を申し込んだ受験生が、実際に短答試験を受験するのは3割以下、とのことでした。

これを社会人に絞ると、さらに下がるのではないでしょうか。

公認会計士試験は短くとも1年は勉強が必要ですので、この事実はいかに1年という勉強を継続することが難しいかを物語っています。

予備校に結構な金額を払いながら、7割以上が学習を1年以内にストップしてしまうのです。他の資格試験も、基本的には長丁場でしょう。

基本的に疲れていて学習継続に困難が予想される社会人は、どうすれば学習を継続できるでしょうか。

秘訣は楽しむこと。これしかありません。

人間、楽しくない・辛い・苦しいと思っていることを長期間継続するのは不可能です。仮に2~3か月頑張れたとしても、それが生死や生活に直結でもしない限り、継続することは不可能です。では楽しむためにはどうすればいいでしょうか。下記3点に集約されると思います。

  • スケジュールは自分で組む
  • 他人との比較をしない
  • 自分はどうすればモチベーションが上がるか考える

スケジュールは自分で組む

学習は当面、自分の快適なペースで継続すべきです。予備校のスケジュールについていくのが辛ければ無視で問題ありません。1年かかるところを2年かかったとしても、それが自分のペースであればそれを優先すべきです。私は基礎期、予備校の週5日の授業スケジュールがどうしても消化できず辛くなってきたので、途中から自分で勝手に週3のスケジュールに変えてしまいました。このペースが自分が無理なく消化できるペースと感じたからです。

結果、未消化授業は溜まるわ答練は溜まるわで保管スペースの確保が大変でした笑。その翌年まで消化を引っ張りましたが、最終的に全部終わらせました。それで何の問題もなかったと思っています。ちなみにスケジュール消化の途中で、短答試験日程が来てしまいましたが、もちろん記念受験として受けました。

いずれにしても、継続が最優先です。予備校スケジュールがきつくなってストレスを感じるほどだと、それは継続の赤信号です。今年の目標が記念受験に変わったとしても、無理して全消化を目指して途中で力尽きてしまうより、スケジュールを緩くして継続したほうがはるかによいです。

他人との比較を止める

資格試験は他人との勝負という側面もありますが、合格レベルに持っていくまでは基本的に己との闘いです。まずは基礎期、応用期を終わらせ、「試験範囲を終わらせた」と言える状態に持っていく必要があります。

その「試験範囲を終わらせた」と言える状態に持っていくまでに、試験や予備校によっては確認テスト、答練というたぐいのものがあると思います。

これらはもちろん何度も解きなおす必要があり、最終的に理解する必要がありますが、間違っても点数にこだわる必要はありません。答案を予備校に提出する必要性も感じません(私は面倒くさがりというのもあって、一度も予備校に答案を提出したことがありません)。自分の解答がどのように採点されるか気になるかもしれませんが、それよりも大事なのは解答を理解し、覚えることです。もちろんわからないところがあれば予備校に徹底的に確認すべきです。答練はあくまでも学習途中の理解の確認ツール。ここで一喜一憂してモチベーションが乱高下するよりも、理解を最優先に、淡々と進めていくべきでしょう。答練の使い方に関しては次の記事もご参照ください。「答練」の使い方

社会人はまずは「試験範囲を終わらせた」と言える状態に持っていくこと。これが最優先です。途中経過の点数を他人と比較など全く無意味なことです。

ちなみに私は答練で0点を3回連続取ったこともあります笑。ま、こういうのもあって予備校に提出しなかったというのもありますが…

自分はどうすればモチベーションが上がるか考える

楽しむためにはモチベーションが欠かせません。試験後のことを想像したり、頑張った日においしいものを食べたり、いろいろあるでしょう。何がモチベーションのもとになるかは人によって完全に異なりますので、一概に示すことはできません。

私の場合、15分あたりの進捗が過去と比較してアップすることがモチベーションとなりました。

私は基本的に15分ごとに科目を変えて勉強するスタイルで、例えば監査論テキストを15分ごとに何ページ読んだのか、エクセルで記録していました。1週目は15分あたり6ページだったのが、2週目は8ページに改善している、と数字を出すことが、テキストを何度も読む大きなモチベーションになっていました。数字が好きというのもあります。

この学習の「進捗改善」をモチベーションにする方法、けっこうたくさんの人に当てはまると思っています。次の記事もご参照ください。シンプルな進捗管理表を作ろう!

繰り返しですが「楽しんで継続」これが全てです!

つづく