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新卒社会人で、働きながらの勉強に大苦戦した私は、どうしても週5回の授業をこなすことができません。そこで苦肉の策として次の方針を立てました。
①週3回の「講義+復習」をスタンダードとする
自分の無理なく学習を継続できる標準ペースは週3回、と定義しました。
これは結構難しい判断で、このようにペースを落とすと来年5月の短答試験に学習が間に合わないのは明白でしたが、このまま何も進まないよりは致し方なしです。
②講義の復習はなるべく早く終わらせる。できれば30分以内
これもかなり難しい判断でした。当時の予備校は、復習は2時間以上やるべし、と言っていましたので。ただし2時間も復習をしていると次になかなか進めません。全部で300以上もある講座をまず終えることが大事と考えた私は、復習は30分でまずテキストを全部読み、問題集も主要なところのみ終え、すぐ次の講義を受けることにしました。
この2つの方針、結果的に間違ってなかったと思います。
①自分の「標準ペース」を自分で割り出し、それに従うことが一番大事だからです。社会人は予備校のスケジュールに無理に合わせる必要はないのです。参考記事 講座消化が最優先!飲み会は週1!-社会人の資格試験勉強2「基礎期」1
想定試験合格スケジュールは1年遅れることになりますが、私は短期合格は目指していたものの、早くても「3年」を考えていたので、特に焦りはありませんでした。
この辺、本当に判断が難しいところです。もし少々無理してでも予備校スケジュールに合わせられると思ったらぜひ合わせるべきでしょう。ただし「学習継続が嫌にやるほど」つらいと感じたら、まずは自分に合った無理のないペースを考え、それで継続してみることだと思います。
②復習は確かに非常に大事ですし、次の講義まで時間があるのならみっちりやるべきでしょう。ただし社会人は「次の講義まで余裕がある」ということはまれだと思います。社会人は、復習が不完全でも大枠を理解し、全ての基礎講座を一刻も早く終わらせ、まずは基礎期を脱することが大切です。どうせ後で何度も基礎テキストと問題集は復習するのですから。とはいえひたすら進むだけではさっぱりわからなくなる可能性もあるので、例えば日曜日は復習の日と決めて、1週間の総復習をすることも必要ですが。
さて、この「週3講義ペース」でようやく働きながら学習を安定的に継続できるようになりました。仕事の方は相変わらずまったくわからず役に立たない状態でしたが笑、学習の方は5月には12~13講座くらい進んだと思います。基本的にはこのペースで継続し、最終的には約300の会計士基礎講座を2年かけて終わらせることになります。
そうこうするうちに予備校で「答練」がはじまります。基礎答練というやつですね。
要は確認テストです。最初は1時間もので、範囲を絞って簿記の問題が出題されます。
最初の答練は「簿記一連の手続き」で、これは普通に解いて満点だったと思います。まあ非常に簡単でした。おそらく最初にいい点数取らせてやる気を出させようという予備校の判断でしょう笑。
しかし2回目の試験からとんでもなく難しくなったように感じました。
これ、当たり前です。なぜなら復習が不完全だからです。50点くらいだったように記憶しています。平均点は60点くらい。つまり2回目からいきなり「できない部類」に入ってしまいました。
そうすると、次の試験がとてつもなく気が重くなってしまいます。これわかりますか?笑
次の答練は挽回しなければと思うのですが思うように復習が終わっていない。当然ですよね。上記の通りまずは基礎講座の完了を目標にしているため、復習は30分しかしないことに決めたのですから。
そこで、答練は「パスする」という荒業に出ました。受けるのは点数が悪くなりそうでなんだか気が重い。でも先に進まなきゃいけない、ということに対する苦肉の策です笑。
5,6回パスしたでしょうか。簿記と並行して原価計算の授業も始まっていましたが、そちらも最初からパスしていました。
結論からいうとパスはNGです。当たり前ですね笑。では無理やり受けるべきか。
私の考え出した方法は、「答練を通常講座と同一に位置付ける」です。
つまり答練は、まず問題をパッと見る。そしてちょっと考える。そしてすぐ解答を見る。答案用紙に解答を書き写す。このような一連の作業としてとらえます。言い方を変えればテストとはとらえず、通常講座と同様に淡々と行うものととらえるのです。
こうすれば少なくとも点数が悪くなって落ち込む、という事態からは避けられます。ある意味ずるいのですが、そういう試験制度に参加しない。
答練をこのように位置付けることで、少なくともすべての答練を作業としてこなすことはできるようになりました。まあ当たり前なのですが。
この答練の考え方については次の記事にまとめていますのでご参照ください。
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