前の記事 疲れ果てて勉強ストップ…
社会人1年目は仕事で全く役に立たず。同時に始めた公認会計士試験は開始後半年でほぼギブアップ。
同じ部署の先輩方が頑張って深夜まで仕事をしている中、「資格試験の勉強をする」と称して19時に帰宅。そして「ダラダラ」過ごしました。
実はこの時の記憶はあまりないのです。上手くいかないことが多すぎて「半ば死んだような状態」だったのかもしれません笑
職場には「資格試験の勉強をしている」と言って早く帰っているので、倫理的にも許されませんね。これは申し訳なかった。ま、後で借りを返したので許してください笑。
そして、勉強中はあれほどやりたくて仕方なかった「ダラダラ」生活を半年ほどやりました。
ダラダラ生活、楽しかったか。
まっっっっっったく楽しくない!!
そもそも社会人というのはダラダラしてもすぐ仕事が始まってしまいます。
夜7時に帰り夕食を済ませ、プレステをする。
もしくは仕事が終わってすぐ飲みに(合コンに)行く。
しかしすぐに12時になって、眠くなり、寝て、すぐに朝が来て、慌ただしく出社する時間になります。当時は今のようにフレキシブル出社ではなく、基本的に9時にピッタリ始業。つまり8時台の超満員電車に乗って、疲弊しながら出勤するのが一般的でした。
当たり前のことなのですが、数時間ダラダラしたり楽しんだりしたところで、時間に追われる生活をすることに変わりはありません。
そんな状態でプレステやっていても、学生時代の様にハマれない。
勉強を止めたことがやはり引っかかっていたし、仕事も全くできず楽しくもないまま、次の日のことが頭に浮かんできて、まったく集中できない。
学生の頃あれだけハマっていた「信長の野望」が、全く集中できない体質になっていました笑。これは驚くべき変化です。
この間、予備校からテキスト、講座DVDと答練が山のように送られてきます。
本当にすごい量で、当時ワンルームでしたので保管に本当に苦労しました(勉強はストップしていましたがいちおう捨てずに持っていました)。
冬が来て、何かと慌ただしい1月、2月、3月が矢のように過ぎていく。
同時期に申し込んだ受験生は、おそらく5月の短答試験の準備で追い込みをかけている頃。
そんな中、自分は簿記と原価計算の授業をほんの70コマくらい受けただけで中断。プレステとかやっている。仕事では使い物にならず、ダメ新人になっている。プライベートも楽しむどころか、プレステや合コンやスーパー銭湯巡りをやっても1ミリも面白くない。
ここで腐るか、何かを変えるか。
明確なきっかけがあったわけではありませんが、「できないやつ」で終わるのには耐えられない、と思い始めました。
すでに周りの何人かには「働きながら公認会計士になる!」と宣言していました。鼻で笑われた相手もいます。それを思い出し、見返したい、というより、有言実行したい、と思いました。
このとき自分は次のタイプだと気づきました。
- 仕事がまったくできないのに、プライベートで楽しめない。つまり仕事で余裕が出てきて初めてプライベートを楽しむことができる。
- 仕事ができるようになるには知識を付けないといけない。社内システム部でIT知識の必要性を痛感した。そこで知識を付けるためにも勉強をしなければいけない。
特に二つ目、これは心から腹落ちしました。社会人として働き、仕事で全く役に立たない状態に陥って初めて、勉強の必要性を痛感したのです。
これは今振り返ると本当に面白いです。働きながら勉強をはじめ、行き詰まって勉強を止めてダラダラした結果、勉強の必要性を再確認できたのですから。
学生の時には思いもよらかなった発想でした。やはり「働く」というのは大事なことだ、と今になって思います。働くことで、考えられないほどのたくさんの気づきが得られます。
そして、3月ごろ勉強を復活しました。
とにかく毎日最低1時間は授業を受ける。復習は30分。そして次の講座に行く。
以前決めた週3コマ消化をなんとしても厳守する。
答練はちょっと考えて解答を見ながら写経する。
これを淡々と繰り返すようになりました。
この「淡々と繰り返す」ということがポイントだったと思います。
最初に計画をしっかり行った後は、日々の学習は淡々とやるべきです。気分次第でモチベーションが乱高下するのは長期継続にとっては良くありません。
答練で悪い点数を取って落ち込むよりも、ちょっと考えて解答を写経しながら淡々と進めたほうがはるかに良いです。
なぜなら、後からわかるのですが、社会人受験生にとって大事なことは、「基礎期」を一刻も早く終わらせること。「基礎期」とは基礎講座を受け、試験範囲の「未学習分野」を無くしていく時期。一刻も早く全試験範囲を学習してしまうことなのです。
その後の応用期、さらに直前期に、応用的な問題をこなすとともに、同時並行で全試験範囲の復習、つまり基礎期の復習を可能な限り繰り返す。
つまり、まずは試験範囲を終えてしまい、後から復習を繰り返す。
そのためにも基礎期は「淡々と」講座全消化を目指す。答練の結果を気にしたりしない。
日々の仕事でとかくモチベーションが乱高下しやすい社会人は、これが非常に大事だと思います。