公認会計士「短答試験」の恐怖-新卒社会人の公認会計士試験受験記14-

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社会人3年目の5月、この時点で試験勉強開始から2年強が経過しています。

この時点で、短答試験対象科目の基礎講座は「ある程度」仕上げていた、と自分では思っていました。

簿記、原価計算に加え、財務諸表論、企業法、監査論。

論文のみの科目である租税法、そして選択科目である経営学はほぼ手つかず。

当初想定したよりも非常に遅いペースです。

これまでに、勉強の中断が合計9か月くらいあったことが大きく影響しています。

ただし、私は中断したことをそれほど後悔していません。

仕事も慣れていない中で無理して勉強して、体を壊しては元も子もないからです。

参考記事:社会人の勉強目標は「自分のペースで」「臨機応変に」!

さらに、公認会計士試験とは別にITの勉強もしなければならない。それは社内システム部員としては当然のこと。

そしてまだまだ自分は若い。当時25~6歳。遊びたくなるのも当然です。

後悔があるとすれば、「仕事」「勉強1・公認会計士試験」「勉強2・仕事で使うITの知識」「遊び」を、もっとメリハリ付けてやっておけばよかった。さらにもっと計画的に、それぞれの時間をコントロールすればよかった。

当時は気が向いたら遊び、気が向いたら勉強のような感じで、時間をコントロールしよう、という意識はなかった。

例えば週の初めに、この日はがっつり勉強、土曜日は午前中ITの勉強、午後は遊ぶ!!みたいな感じで、しっかりコントロールすればよかった、という思いはあります。

さらに、1日のなかでも計画的に行動すべきであった。

18時に仕事を上がろうと思えば上がれたのに、つい同僚とだべったりダラダラ仕事したりして、22時くらいまで残ってしまった、ということがたくさんありました。まあそれはそれで楽しかったからいいのかもしれませんが…

さて、社内システム部3年目の4~5月、5月中旬に開催される短答試験対策に集中していました。

ようやく短答科目の基礎講座が片づいたというのもあり、短答対策に力を入れていました。

が…

短答模試が、全く点数が取れない(*_*)

本当に取れない。下手したら50%割ったりしていました。

特に壊滅的なのが「財務会計論」「管理会計論」。

答練がまったくわからない。

いちおう基礎講座を勉強したはずなのに、おかしいな…

これが国家資格の恐ろしいところです。

基礎講座をそれなりに勉強したからと言って、すぐに試験問題が解けるようになるわけではないのです。

基礎講座を終え、そこからさらに「応用フェーズ」が必要になってくるのです。詳細は次の記事をご参照ください。応用期は答練と基礎期の復習!

基礎期で基礎講座を勉強した後、「応用期」というフェーズが間違いなく存在します。

応用期で一気に試験レベルまでもっていくのです。基礎期だけで実力がつくわけではない。

「基礎期」で試験範囲を全部終わらせる。

「応用期」で基礎期の知識を前提に、応用的な問題を解きまくる。もちろん基礎期の復習も忘れてはいけない。

そして、試験2か月前から「直前期」。とにかく問答無用で模試を解く。基礎テキストに戻って復習する。

このように「基礎期」と「直前期」の間に「応用期」が存在するのです。

おそらく予備校でも同じことを言っていたのでしょうが、授業をいい加減に受けていた私はそれを知りませんでした。

東京CPA会計学院

基礎期が終わっていきなり直前期をやっていたようなものです。よって試験レベルを想定した「短答模試」を受けても点数が取れるわけがない。

このとき、けっこう打ちひしがれました笑。

本当に、財務会計論と管理会計論の短答試験、滅茶苦茶難しい。

今見てもおそらく「むずっ」となると思います。それくらい大量にあるし、ひとつひとつが本当に細かい。テキストに載っているような基礎レベルの問題もあるにはあるのですが、大半がかなりひねった応用的な問題で、すんなりとは解けないようなレベルです。それが財務会計論は2時間で32問程度、管理会計論は1時間で20問程度。

基礎期を終えたばかりの私は、この2科目のため息が出るほどの難易度に呆然としていました…

それでも八王子の中大キャンパスの試験場の近くに宿を借り、3日ほど有給をとって、ひとり合宿をしながらひたすら答練を解いていたことを懐かしく思い出します笑。

なんだかんだで頑張った思い出というのはいつまでも覚えているものです。なぜか和室の部屋を取ってしまい、妙に低い机で腰を痛めながら勉強したなあ、とか笑。

短答試験、個人的には論文試験よりも強敵だと思います。

あのレベルを70%程度取れと言うのはかなりきつい。

もう一度合格しろと言われても本当に自信がありません。

繰り返しですが、財務会計論と管理会計論。

対策としては、ひたすら答練を解きまくり、都度テキストに戻り復習、という地道な作業しかないでしょう。

そしてこれは、働きながらだとおそらく半年くらい継続しないと効果が表れません。1~2か月やったところでせいぜい付け焼刃程度。

私は基礎講座を終えたのがそもそも3月で、この作業を短答試験まで1か月少々しか行うことができず、まさに「付け焼刃程度」の応用力でこの年の短答試験に臨み、玉砕したのでした。

ボーダー70%に対し、自分の得点率は66%。意外と取れたな、という印象です。

実はこの年、おそらく過去最高の高い合格率だった年でもありました。

当時は会計士の人数が足りないとされ、合格者を倍増させる計画だったので、一気に合格率が跳ね上がったのです。その影響もあって「意外と」取れたのでしょう。

66%取れたのはちょっと嬉しかった半面、この合格率アップの波に乗り切れなかったのは本当に残念でした。しかし今後もこの傾向が続くだろうと思い、来年の合格必達を誓いました。

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