短答連敗…マンネリに陥る-新卒社会人の公認会計士試験受験記15-

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社会人3年目、3月にようやく基礎講座を終了して駆け込み直前対策後、短答試験を受験。

この受験は残念ながら不合格。ボーダー70%に対して66%の得点率。

予備校の短答模試が50%~60%くらいしか取れていなかったので、本番は意外と取れたなとは思いましたが、不合格は不合格。資格試験において善戦に意味はありません。

さすがに受験勉強3年目ともなると、働きながらとはいえ、焦燥感が出てきます。

同じ時期に勉強を開始した受験同期組の中には、もう監査実務を経験している人もたくさんいるでしょう

それを考えると、いてもたってもいられなくなりました。

そして社内システム部4年目を迎えます。

この頃、当初の残業地獄はどこへやら、私の部署はすっかり「普通の部署」になっていました。

外部から駐在SEを招いて専門的な業務をこなしてもらい、部員は主に社内折衝と業務フロー設計に携わるという体制が整いつつありました。その結果、当初の「一人平均月100時間」というのがウソのような、極めて「普通の部署」になっていました笑。

4年目は、私にとって大きな停滞期と言えます。成長を目指すなら3年で異動希望を出すべきであった。

前の記事の通り、3年目はいろいろな規定を整備したりシステム構築に積極的に携わったりするなどしていましたが、4年目は新しいことにチャレンジした記憶がほとんどありません。

公認会計士試験の勉強もこなしていましたが、どうもマンネリ化している。

このころになると短答対象科目である4科目に加え、論文のみの科目である租税法、経営学も基礎講座をある程度終わらせました。

4年目に至り、ようやく6科目の基礎講座を終わらせることができたのです。

…しかし勉強がマンネリに陥り、仕事もマンネリ。勉強する習慣があっただけよかったのかもしれませんが、どうも全体的に強弱が無い生活を送っています。

それでも4年目の5月の短答試験、さすがに試験前は気合を入れました。

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有給を3日取り、去年同様試験前に試験場の中大八王子キャンパスの近くに宿を取り、また一人合宿しました。

今回は去年と違って、短答対策に十分な余裕を持てたはず。

しかし実は、実力が去年と全く変わっていないことに愕然としていました笑。

やはり答練がとれない。よくて60%程度。

70%必要なのに、まったく上積み出来ない。

それでも自分は本番に強いだろうと勝手に思い、「本番効果」に期待して受験したのですが…

結果は65%。去年より悪化しています。

短答試験はこの時も非常に高い合格率。短答試験は2年連続で「ゆるくなった」ということが言えたと思います。

これはとてつもないショックでした。昨年66%取った後、それなりに勉強をしてきたというのに、伸びるどころか得点率ダウン。

今振り返ると、この原因に「マンネリ」があったと思います。

思考停止に陥り、ダラダラと勉強を続けてしまった。

以前の記事で「勉強は淡々と続けるべし」と書きました。確かに習慣をつけるために「淡々と」続ける必要はあります。

しかし今思うのは、勉強継続は淡々と行う必要があるものの、現時点の進捗確認、試験を見据えた勉強計画更新は、臨機応変に、随時行っていく必要があるということです。

働きながらとはいえ、さすがに4年間勉強して、2度本気で短答試験を受けて(他に記念受験1回)、受からなかったというのはやり方が根本的に間違っている。

合格率アップの波に2年連続で乗り切れなかったのも本当に残念でした。

そして、試験勉強5年目ともなると、さすがに受験におけるベテラン感が増してきます。いわゆる「ヴェテ受験生」となってきました笑。

ちなみに受験に対するモチベーションですが、まったく落ちるどころかむしろ高まっていました。4年間勉強だけしてきたわけではない。(それなりに)仕事もしてきた。これが個人的に一種の誇りとなっていました。

仕事においても、20代後半となり、後輩は増え、係長や○○補佐的な役職がつく頃です。

出世という意味では極めて普通。同期と同じように普通に役職が付きました。

そして5年目、社内システム部を離れることになり、この会社の「顔」と言える部署に異動となりました。

どんな部署か細かく説明したいのですが、極めてユニークなため、残念ながら説明は割愛します。

この部署、会社の「顔」的な部署だったので当初は大いに期待していたのですが、実は個人的にそこまで楽しめませんでした。やはり外から見るのと内から見るのでは違う。

「社内システム部」の方が、やりがいがあったと思います。

まだまだ若手ですので、ここでの業務をしっかりこなすと同時に、短答試験「必勝態勢」で取り組みました。やはり部署も変わると心機一転です。新しい部署、残業は時期によってバラつきがある、という感じです。むしろ個人的にはそのほうがありがたいです。忙しいときは忙しい、そうでないときは5時上がりというのが、個人的に向いています。

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