「仕事+労働組合+短答試験」の3重生活!結果は…-新卒社会人の公認会計士試験受験記17-

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この記事と次の記事は基本的に自慢となります笑。覚悟はいいですか?

前回の記事の通り、全く予期しない「労働組合執行委員」に就任することになりました。

5月最初の3週間が地獄のスケジュール。昼間働いて、さらに連日深夜まで「団体交渉」。経営陣と賞与についての交渉をするというのです。

5月は短答試験。この年「絶対合格」を目標に勉強していましたので、仕事以外に他のことはしない予定でしたが、その計画が大きく狂うことになります。

ちなみに。「労働組合執行委員」就任を拒否するという選択肢もあったでしょう。この労働組合執行委員というのは別に強制ではありません。基本的にはやりたい人が立候補するものなのです。

しかし私はポリシーとして「面白そうだな」と思ったら、やることにしています。

それは資格試験があろうがなかろうが同じこと。それで資格試験に影響があったとしても、チャンスを逃したことの方が、損失が大きいと考えます。特に若い時。

色々と取捨選択するのは、若くなくなってからで十分です。

さらに、先輩に「依頼」されたというのも大きいです。人数合わせの側面は否めませんが笑、「あなたにどうしてもやってほしい」と依頼されたものを断るのは、残念なことです。他の人にも頼めるところ、自分にお願いされたわけですから、個人的にはどんなことであれ、前向きに検討すべきと思っています。

この労働組合執行委員、結論から言うと「本当にやっておいてよかった」と思えるものでした。

委員として組織の色々な人と話す中で、会社というのは、本当に様々な考え方を持って働いている人が多い、ということがよくわかりました。

ある人はバリバリ働きたいし、自分の成果に合わせて賞与もどんどん変えてほしいと思っている→今のあいまいな人事考課制度は納得いかず、「成果」をしっかり定義してほしい、と考えている。

別の人は、そんなにバリバリ働きたいわけではなく最低限の給与があればよい。今のあいまいな人事考課制度で十分→人事制度について特に大きな変化は望んでいない。

他にも個別の事情(介護、育児等)が千差万別で、自分の考え方と個別の事情が複雑に絡み合い、一人一人の意見も状況によってどんどん変わるものだということがわかりました。

給与や人事制度の問題は、普段あまり気にすることはなく、何か起きたときにその都度考えることが多いと思います。例えば今年妙にボーナスが低いと思い、そのときにいろいろ調べた結果、まったく想定しない評価をされていて納得がいかない、等。

よってヒアリングする方としては「どう思うか」慎重に聞かなければいけないのです。

他にもハラスメント等の問題に対処する必要があります。しかし幸いにしてこの会社は「ほぼ」そういう問題はありませんでしたが。

今思えば、この会社の労働組合は、「日本的労働組合」のいいところがよく表れていたと思います。経営陣とは過度に対立することなく、本来人事が考えるべきことをほとんど一緒に考えていました。

この経験を2年間することができたのは大きな財産となりました。後に監査法人で人事総務・人件費周りの理解に大きく役立ちました。この人事総務まわり、会計士は、監査法人の組織が特殊ということもあり、極めて弱い印象です。

さて、この時期は、仕事をしながら夜は労働組合活動、そして帰宅後に会計士短答試験の勉強をします。

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労働組合は、年内は2週間に1回程度でしたが、年明け以降は徐々に増えていき、3月以降は週1回、4月に入ると不定期に週2~3回となっていきました。

開催される時は大体夜11時過ぎまでです。

言うまでもなく、短答試験の勉強に多大な影響を及ぼします。というより組合が開催される時は、勉強は全くできませんでした…。

しかし、この労働組合、とても楽しかったのです。こういった労働問題や賞与の額について、みんなであーだこーだと議論するのは本当に楽しかったし、はじめて「組織」のことを真剣に考えることができたと感じました。

さらに。これが大事なことですが、私は相当早い時期に、下記委員長に伝えました。

5月2X日、自分にとって非常に重要な「公認会計士短答試験」があります。今回は絶対合格を期しています。よってタスクをできるだけ前倒しとさせていただき、5月のタスクはなるべく無しでお願いできませんか。

私は、これについては譲るつもりはありませんでした。

委員長もこれについては理解していただき、5月のタスク(例えば団交の議事録作成等)はナシとしてくれました。その代わり4月に行うべき別のタスクをこなす、といった割り当てとなりました。

試験というものはかなり事前にスケジュールがわかっているので、仕事等ではなるべく早めに有給なりスケジュール調整なりを上長に相談しておくべきだと思います。参考記事:試験直前はなんとしても「有給取得」する!

そんなこんなで、4月くらいから、仕事、労働組合、そして短答試験の勉強で、目が回るほどの忙しさとなってきました笑。

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