論文試験の勉強開始!…さっそく飽きる-新卒社会人の公認会計士試験受験記20-

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前回の記事の通り3度目の短答試験は、74%の得点率で合格しました。

このときはものすごく嬉しかったです。会社の同僚にかなり自慢しました。相当ウザかったと思います(反省)。

いや、短答試験って本当大変だと思います。あのレベルを70%近くとる必要があるのは本当に厳しい。

個人的には、論文試験よりも短答試験の方が大きなプレッシャーを受けたと思います。何しろイージーミスがほとんど許されないので。

本当に申し訳ないのですが、「仕事」+「労働組合執行委員」というタスクをこなしながら短答試験に合格したこと、試験3日前まで深夜まで働きながらの合格は、私の人生における武勇伝のひとつとなっています!!笑 参考記事:「仕事+労働組合+短答試験」の3重生活!結果は…

これはちょっとドヤってもいいでしょ?ドヤアアアア、と同期に自慢したのでウザかったと思います。すいません。

…さて、ついに8月に論文試験を受験することができます。ちなみに3度受験資格を与えられますので翌々年まで短答試験が不要となります。

実はこの年の論文に関しては、最初からちょっと合格は厳しいかな、と思っていました。

というのも、論文試験のみの科目である租税法、および経営学が、かなり手薄になっていたからです。この1年はほぼ短答科目だけに集中してきたと言ってもいい。

特に租税法はかなりのボリュームがあります。短答試験後に勉強を始めても8月の論文試験に間に合うことはおそらくないと思いますので、5月短答合格→8月論文合格を狙う方は短答対策以前からある程度仕上げておく必要があります。

ちなみにこの租税法、実務においても極めて重要です。

そもそも、会計と税務を完全に分断して考えること自体、ナンセンスになりつつあります。

税務は他の専門家に聞かないと全く分からない、という状態ではもはや厳しい時代です。

個人的には租税法は短答科目としてもいいのでは、と思えるくらい重要だと思います(企業法か管理会計がいらないんじゃ…)。

その租税法、このときは一回ざっと授業を受けたくらいで、ほぼ手つかずの状態でした。

さらに経営学に至っては授業もほとんど終わっていない。

ついでに経営学に関していうと、「ファイナンス」部分は実務でも非常に重要と思います。割引率の算定でしょっちゅうCAPM等でてきます。企業価値評価等の実務においても極めて重要となる知識ですので、頑張ってほしいです。

東京CPA会計学院

この租税法、経営学の2科目を試験レベルまで仕上げることが第一目標。さらに同時並行で、残り4科目を、完全に頭を短答から論文に切り替えて、答練を回していくことが必要。

残り3か月でこれを働きながらやるのは、どう考えても困難でした。

一瞬「休職しようか」とも思いました。しかしここまで来たら最後まで働きながらやりたい、と思いました。

仕事は、S部でエキサイティングではないけどもちょくちょく重要な役割も担い始め、そう簡単には休めない状況。

ということで休職や退職は一瞬考えたものの、即、選択肢から外しました。

ちなみに休職に関していうと、会社の就業規則で「介護等の理由で組織が相当と認める場合」という制限があることが一般的ですので、試験のための休職はほぼ認められないことが多いはずです。ただし先進的な企業においては、留学等による休職を特別に認めることがあります。また昨今のコロナ環境下、副業解禁をはじめ、以前では考えられなかった人事制度を採用する企業が増えています。よってしっかり説明できるロジックを考えたら、休職を相談してみるのもありだと思います。

私の場合、都合がいいことに7~8月にかけてはこの部署の閑散期というのもありました。

基本この2か月は5時ダッシュすることができましたので、5時になったらダラダラ残ることなく即仕事を切り上げて真面目に勉強しました。

これまで短答試験の勉強ばかりしていたので、論文試験の勉強はまたやり方を変える必要があります。

計算問題はそれほど違わないのですが、やはり理論部分。しっかりペンで「書く」ということが求められます。

しかしこれがまたとてつもなく時間がかかるのです…

私は答練は「ちょっと考えたら解答写経」スタイルでずっときましたが、解答写経がものすごく時間がかかる。企業法などかなりの分量を書くことになります。

書いているだけで時間が過ぎるし、5分もペンを動かしていると飽きてきました笑。

論文対策はどうしたものか、と考えるようになりました。

そしてよく論文科目を見ていくうちに、少し違いが見えてきました。

大雑把に言うと、

  • 企業法:答案がかなり長くなる。論証の流れが極めて大事。
  • 企業法以外の理論部分(財務諸表論、管理会計論、監査論、経営学、租税法等):長くない。長くてもせいぜい8行程度。短い文章をたくさん答えさせる形式。

これを把握したうえで、試験まで時間も限られていることだし、論文対策で思い切ったやり方を考えました。

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