資格名を名刺に入れたい!!なんとしても!!-新卒社会人の公認会計士試験受験記23-

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新卒入社と同時にはじめた社会人受験生活も6年目に突入。1年の勉強中断期間があるため、会社では7年目ということになります。

前回の記事の通り、6年目から勉強がだんだん「シャレ」にならなくなってきました。焦りが半端ない。とにかく結果が欲しい。合格したい。

何より、名刺に資格名を入れたい

これ本当に渇望しました笑。

資格名を名刺に入れたいなんて、なんだかいやらしい印象もあるし、そんなに大事なの?と思うかもしれません。私も「若手」の頃はそんなことに何のこだわりもありませんでした。

しかしついに30代に突入し、若いとも言っていられなくなり、なんとしても「結果」が欲しくなってきた。

職場では中堅社員としての働きを求められます。このころ現場の最前線である「支店」に配属され、ここで「中小企業支援」に携わることとなります。あまり詳細には触れられませんが、会社の決算書を見て、様々な支援策を考えたりすることが必要となります。

ここで初めて生の決算書を見て、本当にいろいろな勉強することができました。企業経営者とも初めてお話ししました。

その支店には若手経営者のグループのようなものがあり、その運営を任された私は何かとかわいがってもらいました笑。

この会社ではこの「支店」時代が、まさに黄金時代だったと思います。毎日楽しく、勉強になった。

しかし、若手を卒業して「中堅社員」ともなると、それなりに大変なこと、また理不尽なことが襲ってきます。

忘れられないエピソードとして、ある上場企業の経営陣との懇親会があります。

その会社と我々の支店で、懇親会を開催することになりました。こちらは上司以下全員参加。その会社とは特にビジネス関係にはなく、どちらかの接待という感じではありませんでした

昼間は大変上品でにこやかだったその会社の社長たちですが、夜、お酒が入るとまさかの豹変。

文字通り罵詈雑言を浴びせられました笑。お前たちは何もわかっていないくせに偉そうな顔をするな、とか、そういった類のお言葉です笑。

何が社長たちの気に障ったのかわかりませんが、2時間ひたすら説教と罵倒をいただくという、耐えがたい懇親会となりました。

いま思い出したのは、当時ちょうどクールビズが導入され始め、当方の参加者は真夏と言うこともありネクタイを外していたのですが(私は奇跡的にネクタイしていました笑)、そのノーネクタイ等についてもものすごい剣幕で怒っていたと思います。

この地獄の懇親会はよく覚えています笑。まあ社会人としてはたまにある理不尽な飲み会のひとつで、むこうも単に酒に酔っているだけだし、さっさと忘れればいいというのはよくわかります。

しかし私はこれが本当に悔しくて、忘れられませんでした笑。

なぜ悔しかったか。それは「丸腰のサラリーマンって、本当に辛い」と思ったからです。

社長たちは、こちらを何の知識もなく何のビジネスもわからないヒヨッコと決めつけ、それをベースに、上から目線で俺たちのほうがすごい、みたいな演説を繰り広げていたのです。

まあ相手は上場企業の社長ですし、ビジネスがわかっていないという点においては何の反論もできないでしょう。

しかし私はこのとき猛烈に、俺は何で資格をもっていないんだ!とこれまでののんびりした受験生活を悔やみました。

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仮に名刺に資格名が入っていれば、社長もある程度は罵倒を遠慮したかもしれない、という思いです。

まあ妙なロジックであることはわかっているのです笑。本来は罵倒されないように仕事をしっかりしてその社長にアピールすればいいだけのこと。

しかしサラリーマンというのは、それだけではダメなのです。仕事をしっかりしているからといって、こういう理不尽な目に合わないかというと、そうでもない。

仕事の出来る出来ないとはあまり関係なく、辛いことがあったりします笑。社会人であれば、私が言うまでもなく、そういった経験のひとつやふたつはあるでしょう。

で、そういった状況から抜け出すためには、絶対に「士業」と言われる資格を取って、名刺に書かなければいけない、と思ったのです。

本来であれば会計士受験生は、会計を広めて社会の役に立ちたいとか、証券市場の信頼性を高めたいといった高尚な目的があるはずで、私も当初は確かにそう思っていました。

しかしそれもなくはないけども、これほど受験歴が長くなり、また割ときついことが重なったりしてくると、本当に資格を名刺に入れて、手っ取り早く自分の能力を他人に知らせたい、という思いが非常に強くなってきました。これが当時の偽らざるモチベーションです。

資格があったからといって解決するわけではないことはわかっていたのですが、「資格名を名刺に入れたい」という動機が強烈になっていきました。

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