サラリーマンを辞める決意。決定的なできごと①-中年の監査法人体験記25-

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監査法人3~4年目。そこそこ経験を積みはじめました。モチベーションはダウンしたりちょっと回復したり。

前回の記事に記載した通り、本当にいろいろな専門家が組織に所属しており、そういった方々とのやりとりが面白く、短所を補って余りある長所があると感じていました。

同時に、将来独立したかった私は「ここで働くモチベーションが無くなったら独立しよう」と思いました。

独立の布石として、中小企業団体に顔を出すようになりました。この活動自体はかなり前から行っていたのですが、この時期から本格的に独立を見据え、経営者の方々と将来の営業を視野に入れたつきあいをするようになりました。

かといって、本格的に独立しよう、と思っていたかというと、決してそんなことはありませんでした。

まだまだ覚悟が足りない状態。これまで新卒以来、サラリーマンを長くやってきたので、完全にサラリーマン思考となっていました。

自分では独立志向が強いつもりでしたが、客観的に見てサラリーマン以外の何者でもないでしょう笑。

いろいろと独立後の仕事を考えてみたりするけど、どうしても最後の最後、具体的なところまで想像できない。つまりまだ本気ではないのです。

独立後を見据え、いちおう税務等の勉強はしていました。しかし勉強することで満足していたかもしれない。

ああ、とりあえず独立準備をやっているな、と。

ちなみに独立に関しては下記カテゴリもご参照ください!

私の独立論

組織に色々と不満はあるけど、同僚は滅茶苦茶いい人たちが多く、居心地がいい。給料もすごくいいというわけではないけどそこそこいい、と感じていました。

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(ちなみに今振り返ると、監査法人の給料は苦労と投入時間の割にはまったく安いと思っています。このときは環境に慣れすぎてそれなりに満足してしまっていました。)

仕事では海外に行ったりIPO監査をしたり。この辺はまあ楽しかったです。

当然ストレスもある。まあどんな業種でも普通にあるでしょう。

そして、このあたりから、自分でもどうかと思うくらいの、これまでとは違う種類の不満がどうしてもおさえられなくなってきた。

このカテゴリを読んでいただいている方は、この人不満ばかり言っているなとお感じかもしれませんが、それは否定できません笑。

ただ不満というのは現状を変えるモチベーションにもなるので、決して押さえつけるものではないと思っています。

前置きはいいとして、どんな不満だったか。

上にいるマネージャー、シニアマネージャ―より、自分のほうができるのでは、と感じてしまうのです。

あー、言っちゃった。ほんとすいません。

でもこれ、本当に思っていて、不満でした笑。

もちろんすべての局面で思っていたわけではありません。さすがだなと思う人もたくさんいた。

ただそのように不満に思う頻度がだんだん多くなってきた。

毎年一定の時期に昇格が一斉に発表されるのですが、そこで昇格する顔ぶれを見て、かなり憂鬱になりました笑。

え、この人の下になるの、といった、嫉妬の感情でしょう。

確かに自分は3~4年目だし、マネージャーには早いかもしれない。かといって納得できるかと言ったらそれも違う。

こればっかりは、中年の身でこういう組織に入った者としては諦めるしかない。

しかし不満でした笑。

やっぱりね、どうしても会社とのやり取りとかジョブの進め方とかで、もっといい方法があるのに、とか思ってしまうのです。会社そのものの理解も足りないな、とか感じてしまう。

こういう不満があるのであれば、あと2~3年努力して、自分も昇格を目指すべきなのでしょう。

しかしその2~3年というのが自分には長すぎると感じていた。

こういう考えの人は、おそらく大組織には向いていないと思います。だいたい評価というのは他人がするものであって自己評価ではない。そこまで言うのであれば、やはり組織から出て、力を示すべき。

当時、徐々にこういう考えに傾きつつありました。不満なのであれば、やはり出るべき。

そんななか、ついに「サラリーマンを諦める」きっかけとなる出来事が起こります。

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