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「大手監査法人のいいところ」下です!
- 会計監査の基礎が叩き込まれる(前々回)
- 世界的なネットワーク(前々回)
- 幅広い業務(前回)
- 優秀な同僚・上司
- (おまけ)世間的なイメージ
優秀な同僚・上司
これは本当に間違いなしです。
決して前々職をディスるわけではないのですが、私が新卒で入った事業会社は、完全に二極化していたように思います笑。
どういうことかというと、「ものすごく働く人」と「全く働かない人」の違いがものすごく鮮明でした。違う切り口では「ものすごく優秀な人」と「残念ながらあまり優秀ではない人」。さらに「ものすごく勉強している人」と「全く勉強していない人」。
鮮明すぎる。よく言われる2:8の法則は正しいと思います笑。
これって、どんな組織に行ってもおそらく同じような傾向なのでは、と思っていましたが…
監査法人で驚いたことの一つとして、全員ほぼ間違いなく「ものすごく働いている」。もちろん、いろいろツッコミどころはあるかもしれませんが(効率いい?とか、本当に全員?とか)、「働いている」ことに関しては間違いありません。たまに「あいつ全然働いていない」と陰口を叩かれている人もいるにはいるのですが、そんな人であっても基本的には働いています。
事業会社で「働いていない人」というのは、全くレベルが違います笑。本当にこの人何をしているの、という感じで、全く何もしていない人がいます。本人はあれこれ口出しして組織内でアドバイザーみたいになっているつもりだけど、周りから見たら何をしているのか全く分からないおじさんとかいますよね笑。そしてそういった人に限って自分の立場が不安なもんだから正当化するため、余計な仕事をクリエイトするとか、あるあるだと思います。
監査法人は目的が「監査」というかなり絞られた領域に特化しているため、余計な仕事は生まれにくいという特性はあるでしょう。
この点感動したのが、大手監査法人は少なくとも「働いていること」に関してはみな公平だな、ということ。間違いなく「全員割と公平に」働いている方だと思います。
さらに強調したいのが、皆とてつもなく優秀ということです。試験を突破しているだけあって、勉強する習慣を皆持っている。何かわからないことがあると、必ず勉強して調べる習慣があります。それもほぼ全員。これって当たり前と言えば当たり前なのですが、他の組織ではそうもいかないです。私が以前いたところでは、業務でわからないことがあっても、それについて勉強する人は非常に少ない印象でした。なぜ専門性が要求される業務をやっていながら、専門的な知識を入れないのか、もどかしく思うことが多々あった。よって、監査法人のそういった雰囲気も非常に新鮮でした。
さらに上司。監査法人では上司も基本的にものすごく働いていますし、上に行くにつれて重い責任を負っています。そして上に行くにつれて当然ながら給料が上がる。
上に行くにつれてよく働き、責任も増え、給料も上がる。
至極当たり前に聞こえますが、事業会社ではなかなかそうもいかない場合もありますね…。
監査法人では上司もものすごく勉強しているし、当然ながら皆経験豊富。経験が豊富でないとそもそも上にいけません。そこは自信を持って言えます。ここも事業会社と大きな違いを感じます。事業会社では上司なのに勉強していない、経験がない、といったことがふつうにあります笑。
まあ私は3社しか経験していませんのであまり一般化するつもりはないのですが、「同僚・上司の優秀さ」に関しては自信を持っています。決して前々職をディスってはいません!
(おまけ)世間的なイメージ
おまけですが、大手監査法人は名前だけは知られていることが多いです。特に経理・会計・コンサルあたりに興味がある人からは間違いなく知られています。もちろん全く知らない人もたくさんいますが。
そして所属しているだけで、「おおっ」と思われることが多かったように思います。
合コンでもそれを「ちょっとだけ」感じたこともありました笑。
自分が大したことをしているわけではないのに、「すごい」と思われることもありました。
そういうイメージの恩恵に浴することはたまにあります。
まあ、とは言いながら、独立して思うのは、例えばクライアントから「○○監査法人の○○さん」と言われても、はっきりいって個人には全く注目されていない、ということですね。ほとんどのケースでは「○○監査法人」しか見られていません。よって「○○監査法人」の肩書が外れた瞬間、ただの人になってしまいます笑。やはり独立を目指すなら、組織や肩書を取っ払い、個人名に注目されるよう実力をつけていくしかないのです!