前の記事 論文試験本番ドキュメント!
三振の恐怖におびえながら、なんとか3度目の論文試験を気合でやり終えました。
試験後の解放感はたまらない。1週間ほど、何もせず(仕事はしましたが8月は閑散期でほぼヒマ)、ボケ~っと過ごしました。
よし、試験後の楽しみにとっておいたDVD見よう、映画見よう、プレステしよう、ギター練習しよう、飲み会しよう…
と思うのですが…
全く「遊び」に集中できない。
なぜなら、試験の「手ごたえ」がほぼ無かったからです。
前回の記事の通り、それなりにできたと思ったのは監査論と経営学。
主要科目の財務会計論と管理会計論の手ごたえが無い。おそらく平均を下回っているような気がする。
租税法は、う~ん、ちょっと判断がつかない。
財務・管理・租税という差が付きやすい科目で手ごたえが無いというのは結構致命的。前年の方が、予備校の出題予想が当たっていたこともあり、出来た感があった。
正直、不合格の可能性が高いと感じていました…
そんな思いにとらわれた結果、試験後の遊びに全く集中できなかったのです。
これは結構衝撃的でした。今回落ちたら、7年以上勉強しておきながら、また振出しに戻ってしまうのです。
時間は刻々と過ぎていきます。
8月が終わり、9月。
このころになると、もう12月の短答試験申し込み受付が始まります。
今回試験の合格発表は11月なので、この結果を見る前に申し込みを終えなければいけません。
12月短答試験に申し込むべきか。
どうも気が進まない。
2年前に科目合格していた企業法は、もちろん2年間放置していたため、ほぼ忘れてしまっています。短答試験を受ける場合は企業法も試験科目ですので、短期間で仕上げる必要があります。
またあれを勉強するのか…という思い。
何より、あの厳しい短答試験をまた受けるのが、本当に嫌で嫌で仕方がない。
参考記事 公認会計士「短答試験」の恐怖
短答試験、時間が足りないなかで7割近くとらなければいけないプレッシャーが本当に強く、苦手なんです…
当然ながら予備校にも申し込む必要があります。毎年試験範囲は改定されるので、それをキャッチアップし、最新論点をカバーした答練を受ける必要もある。
また何十万も払うのか…
だいたい、7年も勉強して、20代の貴重な時間を費やして、もう30過ぎてしまって、これほど手ごたえが無いというのはどういうことなんだ。
もしかして、向いていないのか?
そんなネガティブな考えにハマり始めました。
3度目の論文試験を受けたことで、もう勉強する力が残っていない、という感じでした。
9月に3日ほど、考え込みました。12月の短答試験はもうすぐ。申し込み期限も迫っています。
公認会計士試験の勉強を続けるべきか、否か。
これを真剣に考えたのはこのときが初めてでした。
社会人1年目の時も勉強を中断しましたが、あのときは単純に仕事でいっぱいいっぱいになり、深い考えもなく強制中断という感じでした。
今回はかなり切実な、自分は向いているのかいないのか、不可能なことをやり続けているだけなのではないか、短答試験に合格したのも運が良かっただけではないのか、という葛藤です。
本当に考えました。
で、出した結論ですが、
♡♡俺、やっぱり会計が好き♡♡
でした笑。
そうなんですよね。会計好きなんです私。
試験に落ちたとしても、一生モノのライフワークとして、携わっていける、と思えました。
これはこのときの仕事も影響しています。仕事で中小企業の決算書を大量に見るという機会に恵まれていたため、毎日のように会計・税務について考えていたのです。
なんとなく自分独自の見方というのも身につき始めていました。決算書を見て、どんな会社なのか、どんな問題を抱えているか、わかるようになりかけていました。
会計というのは、企業の状況を共通のフォーマットで表せるのです。
世の中の色々な取引を借方・貸方で考えることができます。
これって本当にすごいこと。
やっぱり好きだな、と思いました。
で、落ちようがなんだろうが、一生勉強すべき、とはっきり思いました。
よく考えた結果、覚悟が決まりました。別に落ちてもいいじゃないか、ライフワークなんだから、という感じですね。
そして不合格を想定し、短答試験・予備校に一気に申し込みました。
で、12月の短答に向けて勉強開始!となるかと思ったのですが、私はそう都合よくできていません笑。
なんとなくぼんやりしたまま9月、10月が過ぎていきます。ほとんど勉強もしないままです。
今回の論文試験の結果が出る11月下旬まで、思考停止状態という感じでした。心のどこかで、期待していたのかもしれません。