業務応用学習は、「今自分が取り組むべきもの(業務基礎)以外の、近未来の希望を実現するためのスキルの習得」でした。
業務応用学習は、今の自分の業務とはあまり関係ないけど、近々自分が行きたい部署で求められることが典型例でしょう。今自分ができることのレベルよりも少し上であることが多く、その意味でも「応用」ということができます。
業務基礎学習は基本的に「現在の」仕事に関係が有るジャンルでした。
業務応用学習は、まず何をテーマとするか見極める必要があります。
私の例で言えば、事業会社に勤務していた時は、間違いなく「英語」でした。当初社内システム部に在籍していたため、現時点で必要だったのは「IT知識」でしたが、当時の私は「国際部(仮称)」に行きたいと考えており、そこで必要とされる英語を勉強しておく必要がありました。
よって、IT知識(具体的には今は無き応用シスアド等)を業務基礎学習として位置付けるとともに、英語を業務応用学習として位置付けていました。
このように、行きたい部署(もしくは行きたい会社)で求められることを、的確に把握することが重要となります。
そのためにも自分が近々行きたい部署・会社・業界というものを明確にしておく必要があるのは言うまでもありません。
もちろん、テーマは業務基礎学習と同様に複数あるはずです。
後に監査法人に勤務した際、私の業務応用学習テーマは複数ありました。
ひとつはIPO。IPOは、今は無理だけど後に本格的に携わりたいと思っていましたので、「IPO上級実務検定」という検定試験の勉強をしました(世の中色々な資格があるものです笑)。
さらに同じ法人内の別の部門に行きたいと思ったこともあり、「リスクマネジメント」の勉強もしました。
こう聞くと「この人勉強好きだな」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません笑。
他の記事でも触れていますが、私の勉強時間は15分がベースとなっています。つまり上記の例であれば15分IPO上級実務検定、15分リスクマネジメント、これで1日ほぼ終了となります。
そんな勉強時間で何ができるの?と思うかもしれませんが、社会人の勉強というのはこれで十分です。
少し話がそれますが、私の経験上、社会人というのは本当に勉強していません…
1日15分でも集中して勉強すれば、本当に大きなアドバンテージとなります。
もちろん集中して勉強するには工夫が必要です。それは次の記事をご参考にお願いします。基本テキスト4原則「精読」「速読」「アウトライン」「アンダーライン」 -社会人の勉強法7 基本テキスト精読2-
そんな感じで、業務基礎学習と並行して、業務応用学習にも取り組んでいくのがよいと思います。
大事なのは、例えば業務基礎学習1時間(その中で複数ジャンルを回す)→業務応用学習1時間(その中で複数ジャンルを回す)のように、機械的に行うことです。
自分が選定したテーマである以上、全て大事なことなのですから、まんべんなく行う必要があります。どれかに偏ってしまうと意味が無くなってしまいます。
ちなみに、テーマとして設定した内容が、どうも違うな、と思い始めることもあると思います笑。要は飽きはじめる。
そういう場合は、一定期間継続してみて、これは続かないと思ったら、あっさり止めてもいいと思います。
やってみることで自分に向いているかどうかわかることもあるからです。
私など、これまでどれだけのジャンルに手を出してきたかわかりません。
継続をストップしたジャンルの代表例を挙げると、
法律系
Web系(PHPとか)
中国語
スペイン語
あたりは、1か月以上は続けてみたものの、どうしても継続できなかったのであっさりストップしました笑。
後、上で挙げた事業会社の国際部に行きたいという希望も、徐々に無くなっていったので、結局行くことはありませんでした。とはいえ英語の勉強は継続しました。
業務基礎、業務応用、のように複数のジャンルに手を出すというのも、幅広く当たってみて、徐々に絞り込んでいくという意味もあります。1つやって続かず、また次に手を出す、というのはなるべく避けるべきでしょう。
そんな感じで臨機応変に、「今」ではなく、「近々」やりたいことは何か、探し続けることが大事なのだと思います。それが業務応用学習としてのテーマを探し続ける意味なのだと思います。
つづく