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私はこれまで転職を2回したことがあります。
・最初の会社:10年超勤務
・次の会社:1年弱勤務
・最後の会社(監査法人):5年超勤務
(現在:独立2年目)
勤務期間は非常に極端ですね笑。
短期離職もしています。わずか1年弱で辞めたこともあります。
よって、「最低3年は勤務すべし」などと言うつもりはありませんしその資格もありません。
- 転職のネガティブな理由を書き出す
- 最低3年必要?→期間ではなく「職務経歴書に書けるかどうか」
- 転職のための仕事への取り組み方→すべての業務において自分なりの理論・結論を持つ(次回)
- 今いる会社を含めて、自分の実力(次回)
- 多少の後退もあり。大きな流れで自分の理想に沿っているかを意識(次々回)
- 「楽なほう」への転職について(次々回)
ネガティブな理由を書き出す
転職というのは次のような理由に集約されるのではないでしょうか。
・新しい仕事をしてみたい
・よりよい給料がほしい
・自分を評価してくれるところに行きたい
・人間関係がいいところで働きたい
・ワークライフバランスをより充実させたい
どれも極めてまっとうだと思います。
しかし裏を返すと、現状次のように思っている、ということでもありますね。
・今の仕事に飽きてしまった
・今の給料に不満である
・今の評価が納得いかない。不公平であると感じる
・今の職場の人間関係がよくない。上司が嫌い。どうも合わない
・ノルマが厳しい。残業が多い
だいたい今の職場に(それなりに)満足していれば転職しないわけですから、転職というのは間違いなく「ネガティブ」な要素を含んでいると思います。
まずはネガティブな感情に目をつぶらず、しっかり直視することをお勧めします。
なぜ自分がその職場を離れようとしているのか、ネガティブな面を書き出してみるといいでしょう。
なぜこれが必要か。
それは、「自分に理想的な職場」というのは基本的に存在しないからです。
人が集まる組織である以上、必ず軋轢、不満は生まれます。
一方で、組織には必ずいいところ、自分に合っているところも存在します。
まずは自分が何に不満を持っているのか、細かく書き出してみることが大事です。
そしてその中で、何が一番許せないのか、考えてみてほしいです。
そして転職することでそれが解決できるかどうか、よく考えるべきでしょう。なぜならここをよく考えずに逃げるように転職すると、次のところでも繰り返す可能性があるからです。
給料を一番重視するのであれば、他の面にはほとんど期待を持たないくらいでいいと思います。
ちなみに「逃げるような転職」を否定するつもりはありません。私自身、逃げるように転職していますしね笑。ただし、なるべく次の転職先の目途をつけた状態で辞めたほうがいいと思っていますが。こればかりは景気の状況も関係します。
ちなみに「職場の人間関係」、これも非常に重要だと思います。どんなにいい給料をもらっていようと、どうしても考え方が合わない人が(特に上司ポジションに)いると、それだけで転職理由になるでしょう。私もそれが大きな理由を占めたことがあります。
次の(予定)会社で、本当にその不満が解決するのか、よく吟味すべきです。繰り返しですが、どの会社に行っても、必ず不満は出るのですから。
最低3年必要?→期間ではなく「職務経歴書に書けるかどうか」
「3年は働くべし」という常套文句。これを全肯定するつもりはありませんが、一方で否定もしきれない。
なぜかというと、例えば私の公認会計士の業界で「監査」を行う場合、2~3年はやらないと「経験ある専門家」になれないと思っているからです。
もう少し具体的に言うと、「経験ある専門家」とは、公認会計士の監査であれば監査計画から監査報告書発行までひととおりジョブを仕切り、クライアントとやりとりできる「監査主任(インチャージ)」業務ができることが最低要件でしょう(人によってはそれでも足りないと言うかもしれません)。税理士であれば法人税等申告書を一人で作り、かつクライアントの税務相談もこなせるレベルでしょう。
そのレベルに行くにはどうしても2年はかかる。もっといえば3年。それでも早いほうかもしれない。監査法人では4~5年目くらいでようやく監査主任になるのが一般的なのです。
監査法人を仮に1~2年で退職してしまうと、割り当てられた個別の簡単な監査手続をやるだけで、なぜそれをやらなければいけないのか、大元の監査計画はどうなっているのかを意識しないまま、「とりあえず終わらせました」という状態であることが多い。
他の業界でも大体同じようなものなのではないでしょうか。
それって、職務経歴書等に書ける「職務経歴」になるでしょうか。
もちろん書こうと思えば書けます。
しかし転職する場合、転職先でほぼ即戦力として期待されるわけですから、職務経歴書に書いてあることは当然できるとみなされます。
仮に職務経歴書に「グローバル企業の監査に従事」と書いてあれば、大企業の監査が全部できる=監査のことは何でもわかるようにとらえられても文句は言えません。
自分の「職務経歴書」を常に意識して、より具体的に書ける状態を目指す、ということが必要だと思います。
「グローバル企業のグループ監査に従事し、○○国で通訳なしで現地監査人に指示およびレビュー実施」と書ければ、より伝わりやすいと思います。
監査の例はちょっとわかりにくいかもしれませんが笑、要は転職先や世間一般の人がより具体的にわかるレベルで、業務をマスターすること。これがとりあえずの目安ではないでしょうか。
3年勤務すべし、の問題ではなく、こういった具体的な記載ができることを目指して働くことができればいいですね。
あ、ちなみに私、短期離職した2社目ではそれ出来ていませんので悪しからずw
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