英検1級とTOEICの「違い」、英検1級の「受験メリット」-英検1級学習記録9-

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10/3にTOEIC、本日10/10に英検1級を立て続けに受験してきました!

↑どうもうまくシールが破れない…(TOEICも…)

TOEICは過去に10回くらい受けていて、出題傾向等熟知しているつもりですが、英検1級は初受験。

どちらも2時間超の試験であり、2週連続タフな試験を受験したので本当に疲れました。仕事をしながら一応頑張ったということで、コロナも落ち着きつつありますし、今週はちょっとご褒美的な一人旅をしてこようと思います笑。

出来に関していうと、もちろん結果を見るまではわかりませんが、TOEICはまあいつも通り。900-950あたりではないかと思います。最近このレンジを超えることがないので、あわよくばさらに上のスコアが出ないかひそかに期待しています。

英検1級は、非常に厳しいと言わざるを得ない。いちおう個人サイトの解答速報的なもので採点してみたのですが、リーディング29/41、リスニング19/27で70%前後。まさにボーダーラインでしょう。英作文がどのように採点されるか次第であり、基本的には不合格を想定しています…。

以前の記事にも記載していますが、英検1級を受験した理由はそもそも「自分の英語力がいまいち深みが無い」という意識があり、それを改善したいからということでした。

つまり、自分の得意なジャンル、仕事でのビジネス英語、メール等は問題なくできるけど、例えば文献を読んだり、映画を理解したり、くだけた日常会話をするのは大きな困難がある状態。

別の言い方をすれば停滞しているマンネリ状況に、受けたことのない試験の勉強をすることで刺激を与え、英語レベルを上げたい、という意図がありました。

その観点で言えば、英検1級の学習は間違いなく効果があったと思います。

以下、英検1級の大問をベースに、TOEICとの違い、および学習メリットを書き出していきたいと思います。

リーディング大問1「語彙問題」のメリット

英検1級の大問1は「語彙問題」。文脈に合わせた単語を4択形式で選ぶ。これがなんと25問も出題されます。リーディングセクションは全部で41問なので、問題数で言えば6割超となります。

そして、これが恐ろしく難しい。

TOEICとの最大の違いがこの語彙問題と言ってもいいでしょう。

私はこれまで割と英単語はしっかり覚えてきた方だと思っていたのですが、過去問を見ると全く分からないという単語が大量に出てきます…

これまでは単語「だけ」を暗記するということはせず、教材で出てきた単語を全て暗記していくというスタイルでしたが、この語彙問題の過去問を見て、対策をしっかりする必要があると思い、これまでの英語学習で初めて語彙専用の教材を買い「単語暗記」の時間を設けました。

この語彙問題、出題は確かにTOEICでは出てこないようなものばかりなのですが、かといって英語を学習するうえで覚えなくてもいいかと言えば、そんなことはありません。

我々の日本語を考えてみても、たまにしか使わないけど重要な単語というのはあると思います。例えば「語彙」という単語も、日常的にはほとんど使いませんが、絶対に知っておいた方がいいですよね。「語彙力がある」等の表現、たまにですがごくふつうに使われますし。

語学というのは基本的に、単語・イディオム・文法が3本柱。単語を知っていて何一つ悪いことはありません。

英検1級の語彙問題の対策、平たく言えば知らない単語を覚えまくるということで、間違いなく英語力の深みが増したと思います。

リーディング大問2、大問3 「長文」のメリット

英検1級のリーディングの大問2、大問3は長文空所補充、および長文と選択肢。大学入試を思い出すような形式です。英文レベルは非常に高いため、こういった形式に慣れると、英語の文献をストレスなく読めるようになると思います。

さらに。ある程度対策をしておくことにもう一つメリットがありました。それはTOEICの「パート7・長文問題」がかなり簡単に感じることです。

英文レベルと質問レベルが全然違うため、TOEICの長文が非常に楽に感じ、TOEICでは今回珍しく10分くらい時間が余りました。これは英検1級学習の思わぬ効果だと思います。

リーディング大問4「英文ライティング」のメリット

英検1級には200語程度の英文ライティングが出題されます。今回のテーマは「Can individual privacy be protected in the modern world? 」。論拠が3つ必要。そしてどうやら、この配点が非常に高く、英文ライティングが合否を分けるようです。

私は最初どう書いていいのか全くわからず、ひたすら過去問や疑似問題の解答例を暗記しました。その過程で、ふだんあまり書かないような、英文エッセイの正しい文章の書き方を身に付けることができたと思います(なんとなく大学のレポートのようなイメージでしょうか)。やはりかちっとした英作文スキルを身に付けておくにこしたことはない。

また30分程度で書ききる必要があり、素早く英作文をする練習にもなります。

実は最初「これ苦手だな」「本当に意味があるスキルなのか」と思っていたのですが笑、今は間違いなく役に立つと思っています。

リスニングのメリット

リスニングに関していうと、メリットは基本的にTOEICと一緒でしょう。ただし英検1級はかなり長めのリスニングを聞くことになります(TOEICでいうパート3,4あたりがデフォルトのイメージ)。

ちなみに英検1級のリスニング大問4は3分程度のインタビュー。ここではネイティブ同士の非常にスピーディーな会話。ちょっとなまっている話者が登場したり、難易度が高く、なかなか面白いパートです。

そういえば今回、「婚活サイトで知り合ったカップルは離婚率が低い」といった内容のスクリプトもありました笑。英検1級はなんとなく固い学術的イメージでしたが、ジャンルは割と幅広いという印象ですね。

リスニングは全体として選択肢が簡単なため、スクリプトの内容の割には難易度は低めということが言えると思います。

まとめ:英検1級は受験メリットが大きい!

TOEICばかり受けていて、そこそこ点数は取れるけど、英語力が停滞していると感じる人は是非受けてほしいです。本当に大きな刺激となること間違いありません!

万が一、合格していると嬉しいな!

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