「転職」について考えよう!中-10代・20代への「提言」⑧–

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転職についての考察・第2回目です!

  • 転職のネガティブな理由を書き出す(前回)
  • 最低3年必要?→期間ではなく「職務経歴書に書けるかどうか」(前回)
  • 転職のための仕事への取り組み方→すべての業務において自分なりの理論・結論を持つ
  • 今いる会社を含めて、自分の実力
  • 多少の後退もあり。大きな流れで自分の理想に沿っているかを意識(次回)
  • 「楽なほう」への転職について(次回)

転職のための仕事への取り組み方→すべての業務において自分なりの理論・結論を持つ

転職を目指すとして、今勤務している会社でどういう働き方をすればいいでしょうか。

転職する場合、一般的にはこれまでの経験と専門性がより深く問われることが多いと思います。

新卒採用との明らかな違いは、「これまでどんなことをやってきたか」「その結果当社においてどのようなことに貢献できるか」を明確にすることが求められる点でしょう。新卒採用は良くも悪くも「まっさら」とみなされ、適応力、柔軟性、コミュニケーション能力あたりが非常に重視され、学生時代の経験・専攻などは参考程度とされている印象です。

さて、私がこれまで在籍してきた会社において感じたのは、悪い言い方をすれば「流されている」人が多かった印象です。

つまり、会社から割り当てられた業務を機械的にこなすのみ。自分で勉強したり、業務フロー改革を提言したり、受け身ではなく、諸事積極的に取り組むタイプは、少数派だった印象です。

監査法人など、皆優秀なのですが、かなり機械的に業務に取り組むタイプが多かったように思います。言われた通り、旧来のやり方を踏襲するばかりで、業務フローを改革し、情報を全社的に共有してより効率的に仕事を行おうというタイプはほとんど見たことがありません。まあ、皆それどころではなく忙しいのですが笑、それでも「なぜ自分がそんなに忙しいか」考えていなかったように思います。

長い社会人人生でせっかく様々な業種を経験するのであれば、今やっている職種で「プロ」を目指すべきだと思います。

プロというのはいろいろな定義がありますが、個人的には今やっている仕事の標準的な案件を「一人で回せる」レベルだと思います。つまり業務内容を細かいところまで熟知し、方針等を決定できるレベル。

これは役職が無いと難しいことも多いですが、仮にその権限が無く平社員だったとしても、「自分だったらこうするな」といったシミュレーションをしながら、そのレベルを目指したほうが、成長が早いと思います。

もちろん知識を吸収することも欠かせません。後に触れますが、社会人、本当に勉強しない印象です。しかし仕事というのは経験と同時に知識も必要。どちらかしかないのはプロとは言えません。

いまやっている業務に関連する資格試験はどんどん受けるべきでしょう。最初は何に手を付けていいかわからなくても、資格試験を受けることで自分がやりたいことが見えてくることもあります。

そして最終的には、今の業務について自分なりに結論を持ち、業務フローを改善でき、自分の理論を語ることができる状態。これを目指すべきだと思います。

これ、一見当たり前に見えるかもしれませんが、「流されて」仕事をやっている人は本当に多い印象です。それはモチベーションの問題かもしれないし、学生時代に叩き込まれた「言われた通りにやれ」の精神から脱却できていないのかもしれない。

しかし転職市場で評価される人材を目指すのであれば、そういったマインドから脱却する必要があります。

今いる会社も含めて、自分の実力

前回の記事で「転職は基本的に今の会社に不満があるからするものだ」と書きました。

確かに理想的な職場にはなかなか出会えません。

個人的に思っているのは、どうも日本の組織というのは経営層が現場の事情を理解していない。もちろん経営層が常に現場に顔を出すわけにはいかないでしょうが、それにしても本当にわかっていないと思うことが多い印象でした(特に監査法人や公認会計士業界)。そういった組織では、現場発の改善が起きづらいため、矛盾や働きづらさがあちこちに発生し、組織に対する不満が蓄積する一方となります。

しかし、そういう組織に所属していることも含めて、自分の能力なのですね。

他にも選択肢がたくさんある中、その組織を選んだのは自分なのですから。

日本には100万以上の会社があると言われています。それほどの選択肢がある中で、その会社に所属しているのであれば、その会社の環境がそのまま自分の実力に見合った会社と言うこと。

であれば、今の組織に不平不満を言うのはあまり意味がありません。それよりも実力をつけるのみ。

実力をつけて、会社の環境を変えるか、もしくは会社を代えるか(つまり転職する)しかないでしょう。

実力を付けるというのはどういうことかというと、結局のところ経験と知識。

これを愚直に積み上げていくのみでしょう。

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