2021年の私の英語学習時間はこの5年で最小の年間69時間となりました。毎年100時間程度は勉強していたのですが、今年に入り、オンライン英会話を中断したことが影響し、大幅減となりました。
そんな中、今年英検1級に合格したことは大きな成果となりました!その過程は以下の記事に記載しています。英検1級受験記録
目標通り一発合格をすることができましたが、決して簡単だったというつもりはありません。はっきりいってとてつもなく困難な試験でした。
とはいえ、70時間弱での英検1級一発合格は、私がこれまで主張している「超脱力勉強法(簡単に言えば、ジャンルごとに15分区切りの超集中学習。ふだんはまったり。試験前に猛烈に頑張る)」の成果を示すことが出来たのではないかと思います。
私は学生の頃、英語は「そこそこ」勉強していましたが、何か目的があって勉強していたわけではありませんでした。大学4年時のTOEICは770くらいだったと思います。悪くはないですが、滅茶苦茶いいわけでもない。「ちょっとできる」程度。
その後社会人になって、公認会計士試験の勉強を始めました。英語はその「息抜き」という位置づけで、「実践ビジネス英語」を毎日15分くらいやっていました。
そして、7年後。3度目の公認会計士論文試験終了後、これまで毎日15分×8年という英語の勉強がどれほどのものかを試すべく、TOEICを久しぶりに受けたところ、なんと880点!その間英語の仕事があったわけでもなく、海外とのかかわりと言えばアメリカに住む友人に会いに行ったことくらいでした。同時に公認会計士も合格し、会社の資格試験褒賞制度で5万円×2資格=10万円もらい、2つ同時受賞は史上初だと言われたのを覚えています(欲を言えば会計士はもう少し金額欲しかったかな笑)。
何だか自慢ぽくなりましたがw何が言いたいかというと、毎日15分という短い時間でも、語学学習は全く問題ないということ。その後も波はあるものの毎日15分継続。いま、TOEIC930、英検1級、英語でのビジネスも主に会計監査で経験することが出来ました。
ということで今後も毎日15分継続していきます!
ちなみに私が行ってきたビジネス英語勉強法は以下ご参照ください!社会人のビジネス英語勉強法
さて、2022年以降、日本と英語の関係に変化はあるでしょうか。英語学習はどのようにしていけばいいのでしょうか。
報道等で言われている通り、日本はもはや国内の需要だけで成長できる国ではないと思います。
今のビジネスを洗練させ、それをどんどん海外でも展開しなければ、この先の成長はありません。
つまり英語の必要性は高まる一方だと思います。20年前から「英語ができないとヤバい」と言われてきましたが笑、ついに、本当にヤバくなってきたと思います。
その一方で見落としてはならないのがGoogle翻訳等「機械翻訳」の劇的な進化。
この話をするとたいてい「いや、専門的な内容はまだまだだ」とか「細かいニュアンスは全然だめだ」という話になりがちです。
しかし20年前に存在した数々の翻訳ソフトを知っていますか?本当に「これよくリリースしたな」と思えるほどひどいものでしたよね笑。
あの当時の人に今のGoogle翻訳を使わせたら腰を抜かすでしょう。「凄い精度!しかもこれ、無料なんですか?!」と。
機械翻訳はDeep Learningという手法を取り入れ、文脈やニュアンスなどにも対応するようになっています。
さらに「音声認識」。これも凄まじい進歩ぶり。「Google Home」等を持っている方はよくご存じでしょう。
要は会話をそのままデータとして認識し、それを即英語で翻訳することが、もう間もなく可能になるはずです。今後1~2年でリリースされるのではないかと思います。
つまり「英語を普通に喋ることが出来る」だけでは、何の差別化にもならない時代が来るでしょう。何しろ英単語をほとんど知らないおじいさんおばあさんも、ツールを使ってそれなりの英語を話すことが出来るようになるのですから。
では英語の必要性は無くなるのか、というとそんなことは全くありません。
「自分の言葉で」「自分の声で」ものを伝える、というのは非常に重要だからです。イングランドのサッカー・プレミアリーグを見ていれば分かりますが、監督は実に多国籍。しかし記者会見では全員通訳を使わず自分の英語を話しています。
これは通訳(・機械翻訳)よりも、自分自身の言葉で説明できるかどうかが、国際社会の場では依然として重要であることを示していると思います。
英語は今日本では「ビジネス上の差別化のためのツール」という位置づけですが、今後は「ビジネス上当たり前に身に付けておくもの」になっていくでしょう。平たく言えば出来て当たり前。
また、今後はこれまでにもまして「話す力」が問われると思います。「読む・聞く・書く」はツールの助けを借りてなんとかなる可能性が高いでしょう。しかし話すことだけは自分の言葉で、自分の声でやるべきですから、自分の力を鍛える必要があります
会社に関していうと、組織の上層部、特に役職者や経営陣は、英語を頑張ってほしいです。上が何も変わらないのに下に頑張れ頑張れ言っても、何の説得力もありません。
今の学生は下手したら一定の英語力が無いと出世どころか入社すらできないかもしれません。それに比べると我々の世代は恵まれていますよね。
ITもそうですが、上司・上位層が率先して取り組み、若手の範となっていきましょう!