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さて、長かった中年の監査法人体験記も今回にていったんの完結となります。
この後、コロナ真っ盛りの2020年夏に大手監査法人を退職しました。
この「中年の監査法人体験記」、当初は「監査法人に入社するのは基本的に若い方が多いため、それほどアクセスはないだろう」と想定していました。
しかし実際はこのブログで圧倒的にアクセス数が多いカテゴリとなりました。
これを書き始めた理由ですが、当時、監査法人に転職を検討してみたはいいものの、どんなウェブサイトやブログを見ても働き方等の実態が全く見えてこない、という思いがあったからです。
私は中途採用で、転職エージェントを利用したのですが、そのエージェントに聞いても実態が全く分かりませんでしたし、実際に監査法人の中にいる人に聞いても、正直よくわかりませんでした。
なので、当時の自分と同じように、これから監査法人に入社することを検討しているけど、どんな職場でどんな仕事をするのか全然わからない、という方を想定して書きました。
私はものごとを全肯定することは基本無いので、いい面・悪い面それぞれを書いてきたつもりです。入社を検討している方はご参考になればと思います。
当然ですが、あくまでも私が経験した某法人だけの話ですので、他の全ての監査法人にあてはまるわけではありません。
今考えてみると、記事によっては監査法人に対して文句を言い過ぎたというか、記述をマイルドに変えたい箇所があります笑。
自分が大してできもしないのに偉そうな記述だなあと思うところもあります笑。
しかし一応、当時の日記を見ながら当時の心境を思い出して書いてきましたので、本当に思っていることをお伝えしたいという意味で、とりあえず修正せずそのままとしています。
当然ながら守秘義務がありますので、詳細はわからないようにしていますし、意図的に時系列を変えたりもしています。
大手監査法人には5年強在籍しましたが、間違いなく入ってよかったと思います。何はともあれプロになることが出来ましたし、その後のビジネスにつながる伝手、仲間をたくさん得ることが出来ました。
その意味では感謝してもしきれません。本当に。
その一方で、大手監査法人には多くの改善点があるのも事実だと思います。特に最近の若手のモチベーションダウンは尋常ではないように見え、それに対するケアもほとんどできていないようです。
その原因はやはり組織があまりにも機械的で現場を軽視している点にある、と言わざるを得ません。
どのような組織であれ、いい面悪い面があると思います。
良い組織になってほしいと思うからこそ、いろいろな改善策が出てくるわけです。
さて、この後の話ですが、私は大手監査法人を2020年夏に退職し、実はその後小規模スタートアップの監査法人を2つも経験しており、うちひとつは続行中です。
ということで2022年1月現在、私はすでに3つも監査法人を経験していることになります笑。どれだけ監査法人が好きなんだ…
ということで、いったん「中年の監査法人体験記」は終わりますが、その後日談である「中年のスタートアップ監査法人体験記」をいずれ書けたらいいなと思っています!
中年の監査法人体験記・了