TOEIC860以上取れる人が最小限の労力で英検1級に合格する方法③英作文対策編

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英検1級の効率的な勉強法を、TOEIC800代後半が安定的に取れる方向けに書いています!今回は第3回目です。

  • 学習時間(前々回)
  • 基本スタンス(前々回)
  • 1次試験(前々回)
  • 第1問 語彙対策(前々回)
  • 第2問 長文空所補充問題(前回) 
  • 第3問 長文選択式問題対策(前回)
  • 第4問 英作文対策(重要) 
  • 第5問 リスニング対策(次回) 
  • 2次試験対策(重要)(次回) 

第4問 英作文対策(重要) 

1次試験の合否を分ける問題が第4問・英作文(ライティング)でしょう。

このパートはテーマに沿って、おおよそ200~240語の作文をする、というものです。

まずテーマが毎回けっこう難しいです。

2020年第1回

Agree or disagree: Global overpopulation is a serious threat to the future of humankind

賛成か反対か:世界的な人口過剰は人類の未来への深刻な脅威だ

2020年第2回

Agree or disagree: Improving relations with other Asian nations should be a priority for the Japanese government

賛成か反対か:ほかのアジア諸国との関係改善が日本政府にとって優先事項であるべきだ

2019年第3回

Can renewable energy sources replace fossil fuels?

再生可能エネルギー源は化石燃料に取って代わりうるか

いちおう普段考えていると言えば考えているともいえるし、かといってそれほど深く考えているわけでもないという、けっこう絶妙なテーマが指定されます笑。

こういったテーマについて、以下のルールを守って英作文をする必要があります。

序論

本論 具体例が3つ必要

結論

この英作文というかエッセイ、配点は1次試験の3分の1を占めると思われ、ここをしっかり取ることは非常に重要となります。

まずは対策本を購入し、似たようなテーマの例題についてよく読み、そしてその模範解答をしっかり確認すべきでしょう。

私はこういった「英文エッセイ」的な文章をこれまで書いたことがなかったため、書き方がさっぱりわかりませんでした。どちらかというとこういった序論・本論・結論のような「型」を強制するような作文に反発していました笑。

しかし今思うのは、こういった型にはまった書き方というのは他人にとって非常にわかりやすいものになりますし、そもそも日本語に比べて不自由な英語で自由気ままに書いてしまうと、意味不明なポエムとなってしまう可能性もあります。こういったエッセイ形式も知っておくことにまったく損はないはずです。

さて、この英検1級の英作文を効率よく学習するにはどうしたらいいでしょうか。

時間がない方に私がお勧めするのは、試験1週間前まで、次のやり方で勉強することです。

英作文対策のテキストに載っている模範解答例をそのまま「英訳アウトプット(スピード英訳)」すること

「英訳アウトプット」というのは私の造語ですが、要するに「スピード英訳」です。

英作文対策のテキストに載っている模範解答例の「日本文」を1文ずつ素早く頭の中で英訳し、ぶつぶつとつぶやき、終わったらすぐ英文例を見て、わからなかった単語や表現に線を引いていきます。

↑対策本の模範例の日本語(右)を一文ずつ英訳アウトプットした例。すぐに出てこなかった表現や単語に日本・英語ともに線を引く。

線を引いた箇所は何度も何度も繰り返し、最終的には即英訳できるようにすることが重要です。

これをひたすら行うことで、英作文で求められる文章の書き方、表現等を頭に叩き込むことが出来ます。

こういった英作文に初めて取り組む場合、問題を見て、いきなり本番のように「考えながら書く練習」はしないほうがいいでしょう。なぜなら「考えながら書く」ことは時間がかかるからです。「書く」練習は試験1週間前から始めることにして、それまではひたすら本番に近い例題の模範解答例の日本語を頭の中で「スピード英訳」します。くれぐれも「無駄に考え、書いて時間を浪費する」ことは避けましょう

まずは模範解答例の「型」を覚える。そのために模範解答例の日本語を「英訳アウトプット」としてスピード英訳していく。

そういったイメージです。

「英訳アウトプット練習」については、次の記事もご参照ください。英訳アウトプット練習とは?

後は、いつもこのブログで主張していることなのですが、普段の英語学習スタンスとしても常に「英訳」を心がけることが必要です。リスニングにしても何にしても「日本語で理解して終了」ではなく、日本語を即英語にできる状態ができてはじめて終了、というスタンスを常日頃から持っておくべきでしょう。学校教育では英語を日本語で理解して終わってしまうため、どうしてもこのマインドになれませんが、常日頃から英訳を意識することはスピーキングの上達のためにも欠かせません。「英訳アウトプット練習」の記事もぜひご覧ください。

さて、そういうやり方でひたすら英作文対策テキストを隅から隅まで「英訳アウトプット」を行い、それを3回繰り返して、試験前1週間になったとしましょう。この段階で、書く練習を始めたほうがいいでしょう。これまで繰り返しているテキストでもいいし過去問でもいいので、30分くらいで実際に書く練習をします。これまでの英訳アウトプット練習を通してしっかり「型」が身についているのであれば、割とすらすら書けると思います。

仮にしっかり書けなくても、まだ1週間ありますのでなんとしても「序論・本論(具体例3つ)・結論」を意識しながら、最後まで喰らいついてください。

本当にあきらめないことが大事です。

なぜ急に精神論になるかというと、英作文の採点基準は結構甘いと感じているからです。

私の感覚では、「英作文対策テキスト」に載っているようなレベルの文章を書ける必要はないと思っています。

それよりも大事なのは「正確な文法」「パラフレーズ」「一貫性」「わかりやすさ」です。

決して洗練された文章を書く必要はありません。

つまりテキストのような文章が書けなくても、型さえ身に付き、かつこれまで英訳アウトプット練習を通して叩きこんだ表現が少しでも出てくれば、合格点がくるはずです。

つまり対策本テキストの模範例は100点満点中150点くらいである可能性が高いのです。その型を覚え、同じレベルの表現を半分でも出せれば間違いなく合格点が来るでしょう。

そのためにもまずは「型」の暗記をすべきでしょう。それには模範例の英訳アウトプット練習が最適となります。

まとめ

  • 英作文対策テキストに載っている模範解答の日本語訳を一文ずつ「英訳アウトプット(スピード英訳)」する。テキストの全ての例題でこれを行い、何度も繰り返す。
  • 英作文の「型」をマスターする
  • 採点基準は甘いはず。模範例のような洗練された文章は不要。「正確な文法」「パラフレーズ」「一貫性」「わかりやすさ」を心がける

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