独立後、当初計画と大きく異なる点-オフィスなし・従業員なし・マス営業なし-私の独立論⑩-

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2020年8月に独立し、18カ月目が過ぎようとしています。

仕事に関していうと、ものすごく、ではないものの「そこそこ」順調です。

前回の記事のとおり、9月にひとつ大きな案件を手放すことになりました。

その後一時的に、収入の面で厳しい状況となりました笑。ある程度の収入がある想定でいろいろな支出を組んでいたのですが、収入が想定外にいきなり大きく落ち込んだため、9~10月はかなりの赤字となりました。

とはいえ11月からその穴を埋める新たな案件に関わらせていただくことになり、12月以降ようやく回復してきました。

1月に入り、9月に空いた穴をほぼ埋めることができ、だいぶ余裕が戻りました。

そして、正月以降、なんと新規見込み案件が立て続けに3つも出てきました。

現時点で3つとも確定しているわけではないですが、全て確度は高いと思われるので頑張ります!案件の詳細な内容は言えないのですが、ざっくりいうと、株価評価、IPOコンサル、監査、といったところです。

ちなみに、独立の何が最高かといって、自分が考える「効率よい働き方」をとことん追求できる、ということです。

大手監査法人のような面倒な社内手続もない。

自分が主体的に動かしている案件が多いので、自分がスケジュールを組むことが出来る。

事務手続(協会関係とか確定申告とか)は確かに大変だけど、その時間もたっぷり取れる

このあたり、サラリーマンだと本当に難しいと思います。サラリーマンだといろいろと社内調整だの偉い人とクライアントの日程調整だので、自分の時間がどんどん削られていくのです。

さて、これまでの事業を振り返って、当初想定と大きく異なることがあります。

  • いまだにオフィスがない。
  • いまだに従業員がいない。
  • 仕事は全て紹介案件。

いまだにオフィスがない。

当初はレンタルオフィスでもなんでも借りて、とりあえず「自分のオフィス」を作ろう、と思っていました。しかし現時点でオフィス、全くありません笑。全て自宅の書斎(といっても大したものではありません)でやっています。

借りようと思えば借りられるのですが、どうもその必要性を感じないからです。

業界特性として、会計士は基本的にクライアントに出向きます。クライアントにわざわざオフィスに来てもらう必要性はほぼありません。監査法人や税理士法人のオフィスを顧客の立場として訪問したことがある方はあまりいないでしょう。

これが弁護士だと異なるようで、重大な案件の相談には立派な応接室が必要なようです。しかし会計士は監査だろうが税務だろうが、小規模でやっているうちはまず必要ないと言っていいでしょう。もちろんコロナという状況もあります。

仮にオフィスがあったとしても、面倒くさがりの私は、家から出ず、結果的にあまり使わないのではないか、という恐れもあります笑。

そんなこんなで、今の事業規模が3倍にでもならない限り、オフィスを借りる予定はありません。

以前の記事でも書きましたが、業種の特性が許すのであれば、独立直後は、無駄な固定費はとことん切り詰めるのがいいと思います。

いまだに従業員がいない。

案件に応じて一緒に働いたり報酬を払ったりする仲間はいますが、いわゆる「従業員」はまだいません。

これは想定外と言えば想定外。やはり独立したからには事務所として雇用をしたいという思いはあります。

しかし現状、案件が小さすぎて雇える余裕がありません笑。

ということで事業規模を大きくして早く雇用できるように頑張りたいと思います!

と言っておきながら、このご時世、あえて正社員として雇用する、ということにもリスクがあると思います。

このコロナ禍、リモートワークが主流となり、その結果徐々に職務が細分化されていると感じます。つまり案件を細分化し、この部分は私、この部分はあの人、みたいな形で分割することが可能になりつつあるのです。

ということは、わざわざ人を雇わず、周りの空いている人に業務を細分化してお願いすればいい。

監査だとこれが本当にやりやすいですね。科目や調書で割り振ることが可能。

ということで、無理に人を雇おうとは思っていません。これもやはり事業が拡大してからの話。

仕事は全て紹介案件。

当初はHP等で広く営業をする予定でした。しかし現状、やっていることは全てこれまでの伝手から生じた紹介案件ばかりです。

HP等で案件が来ないことはないのですが、様々な理由でどうしても契約には至らないことばかりでした。いろいろありますが、どうしてもフィーの面で折り合いがつかないというのが大きいです。それは仕方ないですよね。お互いよく知らない状態で重視されるのは価格ですし。

ちなみに私、コミュ力は全然高くないのですが笑、それでも過去勤務した3社の伝手はそれなりに大事にしています。

そしてその3社の伝手が、今やっている業務につながっています。

ということで、やはりこれまでの人脈というか、勤務したところには、全員と仲良くはもちろん無理でしょうけど、少数でも自分の味方を作っておくのが絶対にいいと思います。それが後に必ず生きてきます。

全体として言えるのは「ゼロイチ」がやはり難しい。つまり、やったことがあること、経験があることはすぐに収益化もできるけど、初めてやる事業をゼロからイチにするのが猛烈に大変、ということです。今まさにこれをやっている最中です!なんとかイチになってほしい。

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