前の記事 TOEIC860以上取れる人が最小限の労力で英検1級に合格する方法③英作文対策編
英検1級の効率的な勉強法を、TOEIC800代後半が安定的に取れる方向けに書いています。今回は第4回目(最終回)です!
- 学習時間(前々々回)
- 基本スタンス(前々々回)
- 1次試験(前々々回)
- 第1問 語彙対策(前々々回)
- 第2問 長文空所補充問題(前々回)
- 第3問 長文選択式問題対策(前々回)
- 第4問 英作文対策(前回)
- 第5問 リスニング対策
- 2次試験対策(重要)
第5問 リスニング対策
リスニングはpart1(日常会話)、part2(1~2分程度のスクリプト・Q&A)、part3(1分程度の説明・状況選択)、part4(ロングインタビュー)という構成です。
初見の方は、過去問等を見ると「うっ、難しそう…」と思うのではないでしょうか。
確かに簡単ではありません。
とはいえ、これも長文問題と同様ですが、特別な対策は不要です。リスニング対策に特化したりして、時間を浪費しないことが大事です。
対策を一言で言えば、英語レベルを上げること(すなわち、リスニングレベルを上げること)。こういってしまうと元も子もないですが、これが真実だと思います。
考えてみれば、英語を習いたての中学生の頃は、リスニング問題といっても本当にひとこと、ふたことだけでした。キャパが少ないのでそれ以上はついていけなかった。
しかし英語力が上がるにつれ、長い会話にも対応できるようになってきますよね。
結局のところ、英語力が上がれば、これらの長めの問題にも対応できるようになります。
英検1級2次試験で流されるスクリプトは1~2分。最後のインタビューは5分程度。
これが長くてつらいと感じる場合は、まずは1分を超えるスクリプトに慣れる必要があります。
そこで書店に行って、1分以上のスクリプトが多数収録されている教材を普段から使用するのもお勧めです。
私は普段から「NHK実践ビジネス英語」「ロックスターの英語」を使用していましたので、英検1級のリスニング問題が「長くてつらい」と感じることはありませんでした。
「NHK実践ビジネス英語」は、1分超の会話が複数収録されています。
「ロックスターの英語」も、1分~3分の会話が多数収録されています。
こういった教材で慣れておき、あとは過去問対策をすれば問題ないでしょう。
このリスニング問題、スクリプトの内容は確かに小難しいものが多い。しかし選択肢は驚くほど簡単、という印象です。
仮にスクリプトの内容がほとんど理解できなかったとしても、ほんのちょっとだけ単語を聞き取れていれば解答できる、という問題が多い(もちろん超難問もありますがそれは無視してもよい)。
よって英検1級リスニング、TOEIC800後半が取れる方は、それほど構えなくてもいいのかな、と思います。
リスニングまとめ
- TOEIC800後半が取れる場合はリスニングに特別な対策は不要
- 長めのリスニングに慣れが無い場合は、「NHK実践ビジネス英語」「ロックスターの英語」等1分超の会話が多数収録されている教材で慣れておく
- スクリプトの内容は確かに難しいが、選択肢は簡単な問題が多い
2次試験対策(重要)
さて、1次試験をなんとか突破出来たら、次は2次試験です。
2次試験、はっきりいって滅茶苦茶難しいと思います。
1.Should foreign policy be based on moral principles or national interest?(外交政策は道徳的原則に則るべきか、それとも国家の利益に基づくべきか)
2.Have modern societies become too focused on consumerism?(現代社会は消費主義に重点を置きすぎるようになったか)
3.Should international child adoption be more strictly regulated?(国際的養子縁組はより厳しく規制されるべきか)
4.Agree or disagree: The work ethics of Japanese people has changed in recent years.(賛成か反対か:日本人の労働倫理は近年変わった)
5.Is capital punishment an effective deterrent to crime?(死刑は犯罪の効果的な抑止になるか)
こういったテーマから1つを選び、2分以内でスピーチをします。その後試験官と質疑応答。
スピーチは英作文と同じように、序論→本論(具体例)→結論の流れが望ましい。
2次試験が難しい理由は以下です。
まずテーマが何になるかわからないため事前準備することも出来ず、現場での対応力が必要となる。
そしてテーマ自体かなり難しい。日本語で答えるのかなり困難だと思います。
さらに、メモを取ることが出来ない。これもきつい。考える時間は1分しか与えられませんので、わずか1分で全て頭の中で組み立てる必要があります。
ついでに、2分以内に収めるのもかなり難しいです。慣れていないと「あー」とか「うー」とか言いながら遅すぎるスピードになってしまい、到底2分以内にできません。
2次試験はある程度会話に自信がある方でも、スピーチに慣れていなければ、少なくとも2週間は対策を取った方がいいでしょう。
2次対策本で、ある程度出題の傾向をつかんだら、例題のテーマに沿って実際に1分で組み立て、2分でスピーチをしてみる。
スピーチはもちろんスマホで録音して後で聞き返す。
これを地道に繰り返していくしかないでしょう。
個人的には、この2次試験が一番困難でした。
私は試験当日になってもうまくスピーチをすることが出来ず、軽く絶望しました笑。
しかし、個人的に思うのは、「採点基準は甘い」ということです。
これ、誰にとっても難しい試験。おそらく大半の人は「対策本ほどできていない」状態なのだと思います。
しかし2次試験の合格率は60%と言われており、過半数が合格する。
つまり採点基準は甘いはずです。対策本に記載されている「完璧なスピーチ」は100点満点中200点くらいの可能性があります。
よって、大枠をつかんだら、後は「ひたすら話し続ける」というマインドで乗り切れるのではないでしょうか。
あまりの難易度にビビらず、是非気軽に取り組んでほしいと思います!
ちなみにその後の質疑応答もそうですが、TOEICの点数が高くとも英会話ができないという方が割といます。その場合は間違いなく「オンライン英会話」で1か月以上は英会話をしておいたほうが良いです。大体どの教室にもある「ディスカッションコース」を選べばそのまま2次試験対策となるでしょう。
ついでにいうと、試験自体、結構緊張すると思います。私も仕事で英会話はそれなりにしてきましたが、この2次試験は本当に緊張しました。緊張して実力を発揮できない傾向にある方は、オンライン英会話の英検特化コース受講も有りだと思います。
2次試験まとめ
- 必ず対策本を買い、例題を解き、スマホで録音
- スピーチに慣れていないと難易度は非常に高くなるため、2週間以上は練習
- 英会話に慣れていない場合は、オンライン英会話必須
- 採点基準は相当甘いはず。とにかくテーマに沿ってしゃべり続ければ勝ち!