「株式投資」のすすめ1 -中年会計士の株式投資記録①-

このカテゴリでは、2021年から始めた「投資」生活についてゆる~く書いていきます!

「投資で儲けたい」と思っている人にとっては、おそらく参考にはならないでしょう笑。

最初に株式投資の現状の成果を言っておくと、マネタイズしたキャピタルゲインは投資額に対し5%程度のいちおうプラスになっています。全然大したことないですが笑。

しかし最近の株安で、評価損を考慮するとマイナスになってしまいました。

ということで、投資のスキルを身に付けたい!という方にとっては有益な情報はおそらくありません。

現時点で次のような内容を扱う予定です。

  • 会計的な視点
  • 資産ポートフォリオ
  • 投資スタンス
  • 成功した投資
  • 失敗した投資

さて、投資といっても個別銘柄の株式投資だけではなく、他にも積立系とかいろいろやっているのですが、そっちは触れてもあまり面白くないので、基本的には個別銘柄に絞って書いていきたいと思います。

私は公認会計士として長らく大手監査法人に在籍していました。大手監査法人に在籍するデメリットの一つに株式投資がほぼ不可能、というのがあります。

大手監査法人であれば、おそらく上場銘柄の20%以上の会社を監査しているはず。

それらの株式はもちろん購入することが出来ません。いわゆるインサイダー規制というやつですね。

では残りの80%は購入できるか、というとそれも非常に難しい。監査法人の交代というのは割と頻繁に起こり、いつのまにか持っている株が自分の監査法人銘柄だった、ということになりかねないのです。

そのような事態を避けるため、大手監査法人では自主規制として、株式保有等の届け出ルールを在籍するすべての人員に課しています。

これがとてつもなく大変。株を買うたびに面倒なフォームを使っていちいち届け出なければいけないって、超絶面倒なのです…

ということで、そんな面倒なことは誰もやらない。事実上「全株式投資禁止」といってもいい状況でした。

ちなみに監査法人内で投資が好きな人は株式投資ができませんので、不動産投資やFXをやっている人が多かったように思います。

ということで、私も面倒なことは大嫌いなので株式投資に長らく手を付けることが出来ませんでした。

2020年に大手監査法人を退職して独立、2021年に資産ポートフォリオを考えるようになって、株式にも手を出し始めました。

初めて半年くらいのまだまだ初心者ですが、やってみて本当に良かったと思っています(成績はイマイチですが…)。

やってみてよかった点は以下です。

  • 株式市場の仕組みがわかる。
  • 株式市場は世の中の動きと密に連動しているため、世の中の動きにも必然的に興味が出る。
  • 会社への興味がさらに出る。
  • 株価の上下により自分の投資スタンスがわかる。結果的に自分の性格もより深く知るようになる。
  • 平日に楽しみが出来る。

掘り下げてみましょう。

株式市場の仕組みがわかる。

公認会計士として資本市場の仕組みは理解しているつもりでしたが、それはまさに「頭で理解して体で理解していない」ものでした。

やはり株をやらないと、資本市場は理解できない。

自分が身銭を切り、上がり下がりを経験して、初めて理解できます。

例えば現在、「日本M&Aセンター」の株が下落しています。

出典:Yahooファイナンス

11月に3600円近くあった株価が、2月現在1880円近くまで落ちています。

このように時価総額がわずか3か月で半減しています。

これには世界的な株安とかいろいろな原因があるでしょうけど、ひとつには「関連会社で会計処理に関する期ズレの問題が発生した」ことが影響しているようです(同社プレスリリースより)。

要するに過去の会計処理に誤りがあり、その結果過去の決算を修正しなければならないかもしれない、ということです。このようなこともあり、株価が大幅下落しています。

公認会計士としてこの会社に関わっていたとしたら、過去の影響等を調べなければいけないためとてつもなく大変でしょうけど、とはいえあまり株価のことなどは意識しなかったと思います。なぜなら自分たちが投資できないため、投資家が損失を被ったというニュースを聞いても、いまいちピンとこないから。

しかし今投資をするようになって、このように株価がダイナミックに下がったりすると、「おいおい、しっかり監査してくれよ」と思ったりします笑。まあ私はここの株は持っていないのですが。ちなみにこの会社、非常に優良企業なので、このあと株価が戻るのでは、と思ったりしています。

自分が持っている銘柄でいえば、とあるベンチャー株。名前は出さないことにしますが、バラ色の業績予測をしすぎていました笑。これもよくある暴落パターンですね。

上場企業は必ず業績予測を出す必要があります。

その予測によって、株価が上下します。しかし期の途中で「やっぱり達成できないので業績を下方修正します」のような発表をしようものなら、もう大変。下手したら50%近く下がったりします笑。

かつて監査法人でIPO監査をやっていたときに、「予実(予算と実績の比較・適切な予算の作成)」はしっかりやっていきましょう、といったことをよく会社に言っていましたが、今まさにその大切さを身をもって噛みしめています笑。

まあそれも含めて、大手監査法人時代に頭ではわかっていたことを、今、体でわかりはじめたというところです!

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