基礎テキストをどう読むか-「アウトライン」「精読」「アンダーライン」「速読」1-社会人が公認会計士試験に合格するために必要なこと⑨-

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これまでの記事の通り、どのような資格試験であれ基礎テキスト(+問題集)は極めて重要となります。

基礎テキストというのは試験範囲を網羅して毎年改訂されていきますので、原則的にはすべてしっかり読み込み、対応する問題集もきっちり仕上げる必要があります(もちろん強弱はあるでしょう)。

もし「試験までにテキストを何回読むべきか」と聞かれれば、公認会計士試験の場合は最低8回と答えます。

8回という回数は個人的な経験と、ある予備校講師に聞いた回答を基にしています。3回は少なすぎる。5回くらいでようやくモノになる。但し念を入れて8回、というイメージです。

もちろん個人によって習熟具体は異なりますが、2,3回読んだだけで全然覚えていない、と落ち込む必要はありません。それは単に回数が足りないだけです笑。

テキストを何回読むべき、というのはおそらく試験によって大きく変わってくると思います。例えば私が最近受けたあるネット試験は、難易度がそれほど高いものではありませんでしたので、400ページくらいのテキストを2回読んで、合格することが出来ました。2回しか読んでませんのでかなりうろ覚えでしたけど、それでも合格レベルに達していました。それはそういう試験だったからでしょう。

しかし公認会計士試験の場合、短答試験でも非常に細かいところが、嫌らしい選択肢で聞かれます。単純な形式ではなくひねったり細部を変えたり、さらに細かい解釈まで聞かれてくるようなイメージです。

論文試験は、出題範囲は短答よりも狭いですが、基礎テキストの文章を組み合わせて記述をする必要があり、その意味で短答よりも深い理解とある程度の暗記が必要になってきます。

このように基礎テキスト(+問題集)の理解は非常に重要なわけですが、では普段の学習でテキストをどのように読んでいくべきでしょうか。

キーワードは「アウトライン」「精読」「アンダーライン」「速読」です!

「アウトライン」

どのようなテキストであれ、「目次」が載っていますので、学習の初めにまずは目次を確認してアウトラインをつかみます。

仮に15分基礎テキストを読むとして、最初の30秒程度で目次に目をさっと通して全体の章立てを確認し、次に自分が今からどこを読もうとしているのかも確認します。

これをやるのとやらないのでは学習効率に大きく差が出てきます。

社会人は短い時間で効果的に学習する必要があるわけですから、毎回の学習濃度を上げる必要があります。

全体感をつかみ、さらに自分がこれから何を読もうとしているか。これを、基礎テキストを読む際にしっかり意識する必要があります。

別の言い方をすれば「基礎テキストを漫然と読んではいけない」ということになります。

私もそうでしたが、漫然と読んでいると何回読んでも本当に頭に入ってこないのです。

貴重な時間を無駄にしないためにも、小さなことですが必ず目次を読んでテキスト全体の「アウトライン」を毎回必ず意識するようにしましょう。

学習の都度「目次」をしっかり読んでいると、いつか目次そのものをなんとなく覚えてしまうことが出来ます。

これも大きな効果があります。

目次を覚えるということは、基礎テキストのどこにどの情報が載っているか、瞬時に把握できるということです。

基礎テキストは何十冊もありますが、全ての目次をなんとなく暗記することで、いずれ瞬時にどんな情報でも取り出すことが出来るようになります。答練を解いていて、すぐに基礎テキストに戻れるようになるということです。これは応用期や直前期に威力を発揮するでしょう。

またこれは後々専門家になったときにも重要な能力となります。論点にぶつかったとき監基報や会計基準から瞬時に該当箇所を探り当てる、ということができると、仕事が非常に早くなります。

後のためにも、ぜひ目次を把握してアウトラインをつかむ、という訓練をしておきましょう。

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