前の記事 自分の「投資方針」を作ってみた1
前回までの記事の通り、現状半年で18%のマネタイズしたキャピタルゲインを得ることができました。しかし最近の市況悪化で評価損が15%くらいに膨らみ、また振出しに戻ってきました笑。なんとも難しいものですね…
さて、株式投資初心者ながらこれまで30銘柄くらい売買を繰り返してきました。その中でそれなりに成功した投資、失敗した投資というのが見えてきました。
ここで思うのですが、他人の個別銘柄への投資を振り返って「成功した」「失敗した」というのを見てもあまり意味がないのかなと思っています。その理由はやはり「成功・失敗」というのは自分のスタンス・想定スパンによっても大きく異なるからです。極端な話、同じ銘柄でも1か月で上昇すると思って購入したけど上昇するどころか下落したので損切した場合はその人にとってその投資は失敗ですが、中期スタンスで同じ株を保有し、しばらく待って結果的に上昇したのであればその人にとっては成功です。
そういう意味ではやはり「成功例」というのは参考にならないと思われるため、「失敗例」を中心に振り返りたいと思います。
これまでで一番の失敗例はあるベンチャー株です。
この銘柄は自分が良く知る業界という安心感もありました。またいい感じで株価が落ちており(ベンチャー銘柄は株価の変動が激しいです)、非常に手ごろでした。さらに業績も悪くなかったため購入しました。
その銘柄はその後それなりに上昇し、それなりの利益を得ることが出来ました。
その後、またその銘柄は急激に値を下げました。特にネガティブなニュースがあったわけでもないので不思議です。この辺の値動きは本当によくわかりません。
で、またその銘柄を購入しました笑。今回も前回ほどではないもののそこそこ利益を得ることが出来ました。これで2回連続利益を得ることが出来ました。
その後、なんとまた値を急激に下げたのです。上場来最安値と言ってもいい水準。これまた前回と同様、特にネガティブなニュースがあったわけではありません。
で、またその銘柄を購入しようとしたのですが、気づくとすでに想定した金額よりも20%も上がっていました。すでに3度目の上昇局面に入っていたのです。想定外の価格に迷いましたが、まだ前回前々回のピークまでは行っていないし、前2回上手く行ったということで、みたび購入しました。
・・・これは一番やってはいけないことですね。
不安定な値動きをしているなかで、急に上がった銘柄を買うのは避けなければなりません。結局3度目の波のピークで購入してしまい、その後は下落まっしぐら。その間よりによって業績下方修正のニュースも飛び出し、30%以上の評価損を抱えることになったのでした(その後だいぶ戻してきましたが)。
今回の反省は、前2回の成功体験に味を占め、3度目も間違いなく前回の水準まで上がるだろうという根拠のない判断をしてしまったこと。
なんだか「カイジ」を思い出します。最初素人に餌を巻いて自信を付けさせ、欲をかいた瞬間を狙い撃ちする、みたいなエピソード有りましたよね笑。まさにあれです。
3度目に購入しようとしたとき、想定した以上に上がった時点で購入を止めておくべきでした。
この案件がこれまでで一番失敗した事例です。
他の失敗事例は、以下の案件があります。
・売却タイミングが早すぎ
・IPO直後に購入
売却タイミングが早すぎ
ある製薬メーカーの株価が下落していたため、購入しました。業績が悪いわけでもないため、その後半年以内に戻すだろうという予測をたてました。結論から言うと、当初予想通り半年以内に20%ほど上昇しました。しかし私はこの銘柄、途中で売ってしまったため3%くらいしか利益を得ることが出来ませんでした。半年の間に当然増減するため、とにかくじれったい。で、4か月くらい持って結局ちょっと値を上げたところで利確してしまいました。まあこれは一応利確しているし資金を別の投資に投入できたため完全にダメな判断ではないと思いますが、今かなり上がっているのを見るとやはり残念な気持ちになります笑。短期的な値動きに惑わされてはダメですね。
IPO直後に購入
IPO直後の値動きというのは本当に難しいですね。そのまま上昇し続けるときもあれば、ストップ高とストップ安を繰り返すパターンもある。公開価格を一度も上回ることなく地表近くまで下落し続けることもあります。最近前からよく知っているAI系の銘柄が立て続けにIPOをしており、その1社をIPO直後、それなりに手ごろだったため購入しましたが、上場来半年間一度も上がることなく、40%も下落しています…。ちなみに私は購入していませんが別のある銘柄は上場後わずか3か月で公開価格の1/5まで下落しています。まあこれは大赤字でなんのいい材料もない銘柄だったので、なぜ上場できたのか不思議なくらい。こういうこともあるので本当に要注意。IPO銘柄は値動きが落ち着くまで待つべきですね。
つづく