仕事が辛すぎてしんどい。たまに人生辞めようかと考えなくもない。そこまではいかなくとも、とにかく全て投げ出して離島にでも移住したい。
社会人であれば、こういうモードになったことは一度や二度はあるのではないでしょうか。
ちなみに私は「死にたい」と思ったことは幸いにしてありませんが、「全てを投げ出して離島に移住したい」と思ったことは何度かあります笑。
そのときは新入社員で、業務内容が全く分からず、さらに上司の当たりがかなりきつめに感じ、精神的に参ってしまっていました。人生で初の「プチ鬱」になり、平日は何とか仕事に行けるのですが土日に起き上がれなくなってしまい、布団の中でひたすらスマホで「離島移住サイト」等を見ているのです…。
この状況は半年くらいで何とか自力で克服することが出来ました。今思えばもう少し強く出るべきだった、当時の自分は大人しすぎたと思っています。
今、私は大手監査法人を退職して独立し、個人事業を行うと共に、昨年は小規模監査法人で責任者をしていました。そして今、別の小規模監査法人で同じようなことをしています。
昨年所属したところは5月の繁忙期も激務という感じではなく、同時並行で自分の事務所の業務もしていたのですが、今は割と大規模な顧客も多く、大手監査法人時代とまではいかなくとも、それなりの仕事量となってきています。そしてかつての「終わりが見えず、つらい…」という感覚も蘇ってきました笑。
しかし私はかつてのように、少なくとも仕事に関して、軽い鬱になったり、布団から出たくないと思ったり、離島に移住したいと思い悩んだりすることはないでしょう。
それはなぜか。以下の3点に集約されます。
- 仕事は仕事。真剣にやっていれば基本的に問題なしという感覚を持つ
- スキルを身に付ける、また日々新しいスキルを習得していることによる自信を持つ
- 自分がやれる仕事をやる。できないもの、納得いかないものはやらないという信念を持つ
・仕事は仕事。真剣にやっていれば基本的に問題なしという感覚を持つ
仕事は人生の全てではありません。真剣にやるのは大事ですが、それにとらわれ憂鬱な気分になってしまうのは本当にもったいないことです。よく言われている通り「オフの時は仕事を完全に忘れてしまう」というのが理想でしょう。オフの時に思い悩んだところで状況は何も改善はしません。また組織というのはその中で必ず責任が分担されるべきもの。自分がなんでもかんでも背負う必要もありません。本当に無理だと思ったら逃げてもいいはず。参考記事:二重人格のすすめ -オンとオフの切り替え-
とりあえず「真剣に」やっていれば、結果に関わらずOKという感覚を持つことが大事なのではないかと思います。
・スキルを身に付ける、また日々新しいスキルを習得していることによる自信を持つ
自分が生きていく業界で「スキル」を身に付けることは非常に大事です。私の公認会計士業界で言えばやはり「会計基準の理解」「監査基準の理解」、さらに「経験」。これを持っている限り、仕事がなくなるという恐怖からは当面逃れることが出来ます。さらに所属する場所で必要となるスキルも同時に磨く。私の例でいえば「IPOの知識・経験」それに「英語」。英語に関していうと、さすがに大手監査法人の時は出来る人がたくさんいましたが、その後の小規模監査法人2つに関しては私が完全にトップスキルであり、海外系のジョブに関しては自分が圧倒的に頼られることになります。頼られるということは「ある程度自分の好きにしていい」ということ笑。少なくとも鬱になるほど追いつめられることは有りません。やはりどうしても「スキル」がないと、組織で弱い立場になり、そのまま心理的プレッシャーになってしまいます。上記の私の新人時代がそうでした。ですので、スキルアップは本当に欠かせません。参考記事:社会人のビジネス英語勉強法
・自分がやれる仕事をやる。できないもの、納得いかないものはやらないという信念を持つ
「出来ない仕事」をやるときは本当に慎重さが必要です。これまでの組織を振り返ってみても、「スキル・経験がなく出来ない」にも関わらず「出来る」といって手を出し、結局できず潰れていく例を多く見てきましたし、自分も勢い余ってそういうことをしてきました。余談ですがこれ、大手監査法人時代に不思議と多く見られた現象でした。全く経験ないジャンルの仕事(コンサル等)にも関わらず、なぜか「やる」と引き受け、潰れていくのです。
やはり世の中には段階というものがあります。仕事はスキルを上げながら徐々にハードルを上げていくやり方が正しいです。
しかし時には全く経験ない分野をせざるを得ない時もあります。そういう時は必ず経験者のヘルプが必要。いくら知識があっても「知っている」と「実行する」は全く別物。必ず経験者の助力を得ながらやるのが、「病まない」コツです。
また、納得いかないものをやらないということも大事です。世の中本当に様々な人がいます。組織の中でも合わない人は必ずいるし、お客さんも結構無茶苦茶なことを言ってくる人がいます。組織の場合は、1人くらいであれば「共演NG」で問題ないでしょう(2人以上はちょっときついか)。それを許されるくらい自分がスキルアップすべきです。嫌なお客さんの場合は難しいですが、究極の答えは「独立すべし」ということになります。独立すれば自分がお客さんを選べるわけですから、そういう悩みから解放されます。
すぐには実行可能なものではないと思いますが、個人的にはこれが仕事で病まない秘訣だと考えています。
あとは当然ながら「人に優しく」。自分が病まないためには、人を病ませることをしないのは当然です!
つづく